AIカメラとは?取扱いメーカーや特徴を紹介

2024年12月27日

簡単・手間なくにAIカメラ導入

AIカメラは、人工知能(AI)を搭載した次世代の監視カメラであり、映像の記録だけでなく、リアルタイムでの情報分析や認識が可能です。これにより、従来の防犯カメラでは実現できなかった高度な機能を提供します。

AIカメラとは?

AIカメラとは、人工知能(AI)を搭載した次世代の監視カメラで、映像の記録だけでなくリアルタイムでの情報解析や高度な認識機能を備えています。従来の防犯カメラは映像を単に撮影・保存するだけでしたが、AIカメラはその映像データをリアルタイムで分析し、特定の人物や物体を認識することが可能です。

主な機能には、顔認識や行動検知、物体カウント、異常行動の検出などがあり、防犯・安全管理からマーケティング用途まで幅広く活用されています。例えば、顔認証技術を用いた入退室管理、不審者の検出、危険な行動の早期発見が可能です。また、交通管理ではナンバープレート認識や違反車両の特定、小売業では顧客の行動分析や在庫管理に活用されています。

AIカメラにはデータの処理方法に応じて「エッジAIカメラ」と「クラウドAIカメラ」があります。エッジAIカメラはカメラ内で解析を行うためオフライン環境でも動作し、クラウドAIカメラは大量のデータをインターネット経由で処理する柔軟性があります。

AIカメラは安全性の向上や業務効率化を実現しますが、プライバシー問題や高コスト、誤検知といった課題も伴うため、導入には慎重な検討が必要です。

AIカメラの主な機能と用途

人物・顔認識: 個人の顔を識別し、入退室管理や不審者の検出に利用されます。また、感情認識や年齢・性別の推定も可能で、マーケティング分野での活用も期待されています。

  • 物体・行動認識: 居眠りやわき見運転の検出、ナンバープレートの認識、物流現場での物体自動カウントや仕分けなど、多岐にわたる用途があります。
  • スマート店舗: 消費者の行動分析、在庫管理、レジ無し店舗の実現など、小売業界での効率化と顧客体験の向上に寄与します。
  • 作業支援: 一人作業時の転倒検知、行動の可視化、リモート作業サポートなど、安全性と効率性の向上をサポートします。
  • 交通管理: 踏切や交差点での侵入検知、違反車両の検出、監視カメラネットワークの自動解析など、交通安全の確保に役立ちます。
  • 安全管理: 危険エリアへの侵入検知、ヘルメットや防具の未着用検出、入場時の本人認証など、労働現場での安全管理を強化します。

ここでは、VALTEC AIカメラの機能を動画で紹介します。

  • 顔認証で職員、関係者以外の不審者を検知

  • 立入禁止区域に人物が入った場合、アラート

  • 夜間の構内・危険エリアへの侵入検知も可能

  • 転倒・異常を検知

  • 送迎バス内での子供や危険物などの置き去りを検知

  • 設定したラインを超えたらカウント。方向の指定も可能。

  • クレーン車周辺など危険エリアに作業員が入った場合

  • ヘルメットの着用、未着用を識別

  • 作業現場での転倒を検知。危険を管理者へ通知

  • 煙・火災をリアルタイムに検知し、アラートで通知

  • 利用シーンに基づいて煙・火の閾値を調整可能

  • 作業現場での転倒を検知。危険を管理者へ通知

  • 店舗に入店したお客様の数をカウント。サイネージ、広告、ポスターの効果測定に。

  • 店内の滞在時間をお客様ごとにIDを付与して計測。

  • バス運転手の居眠り、わき見運転を検知。アラートで通知

AIカメラについてのお問い合わせはこちら

お電話でのお問合せ 0120-972-655
(平日:9:00∼17:30)

エッジAIカメラとクラウドAIカメラの違い

AIカメラは、データの解析場所により「エッジAIカメラ」「クラウドAIカメラ」に分類されます。

エッジAIカメラカメラ自体でデータを解析するため、オフラインでも利用可能で、セキュリティが強固です。
クラウドAIカメラインターネット上でデータを解析し、データ閲覧の自由度が高く、大容量のデータ処理に適しています。

AIカメラのメリット

多くの場合、防犯カメラは何かトラブルが発生した後にその証拠を確認するために活用されます。つまり、問題発生後の「後手対応」となりがちで、リアルタイムでの問題発見や未然防止には限界があります。

高度な解析能力
AIカメラは、映像をリアルタイムで解析し、人物認識、行動検知、物体カウントなどの機能を提供します。これにより、防犯や業務効率化が大幅に向上します。

人件費の削減
例えば、スマート店舗では無人化が可能になり、従業員の作業負担や人件費を削減する効果があります。

安全性の向上
危険エリアへの侵入検知や転倒事故の検知など、労働環境や公共空間での安全性が強化されます。

幅広い活用可能性
製造業、介護施設、交通業、商業施設など、多様な業種で導入が進んでおり、それぞれの課題解決に特化した応用が可能です。

リアルタイムのアラート機能
不審者や異常行動を即座に検知し、関係者にアラートを通知する機能は迅速な対応を可能にします。

データ分析による経営支援
来店者の行動分析や人流解析を通じて、マーケティングや業務改善に役立つデータを収集できます。

デメリット

初期導入コスト
AIカメラの購入、設置、システム開発には高額な初期費用がかかるため、小規模事業者には負担が大きい場合があります。

プライバシーの懸念
顔認識や行動解析などの機能は、個人情報の取り扱いに関する議論を引き起こす可能性があり、法規制の遵守が重要です。

運用管理の負担
定期的なメンテナンスやシステムアップデートが必要で、運用管理のリソースを確保する必要があります。

誤検知のリスク
AIによる解析が完璧ではなく、誤検知や見逃しが発生する場合があります。特に誤検知が多いと、アラート疲れを引き起こす可能性があります。

インターネット接続の依存
クラウドAIカメラの場合、インターネット接続が途切れるとデータ処理が停止するリスクがあります。

技術習得の必要性
新しい技術であるため、導入後の運用には専門知識が求められる場合があり、担当者の教育コストが発生します。

業種別の活用事例

製造業(工場)

  • 製造業 規模別事故発生件数
  • 製造業 事故発生件数

令和5年の製造業における労働災害事故は令和4年に比べ、500件(+1.8%)増加しています。
中でも高齢化に伴う転倒動作の反動・無理な動作による事故が増加(休業4日以上)。
転倒は、高年齢になるほど労働災害発生率が上昇しており、年齢の上昇に着目した転倒防止対策は特に重要な課題となっています。従業員の安全を守ることは事故によるダウンタイム削減、作業者不在による工程遅延防止にもつながります。

工場内での転倒検知や火災・煙のリアルタイム検知により、労働災害の防止と迅速な対応が可能です。

店舗

  • AIカメラで滞在時間を測定、声かけに
  • AIカメラで滞在時間を測定、声かけに

    AIカメラなら指定した売り場にお客様が滞在した時間をリアルタイムに測定し、設定した時間(1分、2分)などを超えるとスマートフォンなどに通知してお知らせすることができます。スタッフが別の場所で作業をしていても、お客様が興味を持ったタイミングで売り場に行き、接客を行うことができるようになります。

  • 来店率分析で入店数をカウント
  • 来店分析で入店数をカウント

    AIカメラを入り口と外が撮影できる位置に取り付けることで入店数をカウントできます。
    サイネージや広告の効果測定分析、商品棚の配置分析、改善に活かすことができます。
    入店以外にもエレベーターからどのくらいフロアに流入したかの計測も可能です。

建設業

クレーン車周辺などの危険エリアへの侵入検知、ヘルメット未着用の作業員の識別、作業現場での転倒検知など、安全管理を強化します。

介護施設

入居者の転倒や異常行動を検知し、スタッフへ即時通知することで、迅速な対応と入居者の安全確保を支援します。

交通(鉄道・貨物)

踏切での侵入検知や居眠り運転の検出により、事故の未然防止と安全運行をサポートします。

オフィス

顔認証による入退室管理や不審者の検出により、セキュリティレベルを向上させます。

幼稚園・保育園

園児の見守りや送迎バスでの安全確認により、保護者の安心感を高めます。

店舗・商業施設

来店者の人数カウントや行動分析により、マーケティング戦略の最適化や防犯対策を強化します。

マンション

スマートフォンと連動したインターホンカメラにより、訪問者の確認や防犯性を向上させます。

自治体

クマなどの動物検知、防災・防犯、人流分析により、地域の安全と防災対策を支援します。

学校

不審者や夜間の侵入検知により、生徒の安全を確保します。

AIカメラ導入の流れ

ここでは一般的なAIカメラ導入までの流れを示します。

  1. 相談: 課題や状況のヒアリングを行います。
  2. システム・カメラ選定: 環境や目的に合った機材を提案します。
  3. 見積り: AIカメラやシステム、連携開発などの見積もりを提出します。
  4. 設置工事: 現地調査から設置、配線、システムテストまでを行います。
  5. 保守: システムの保守メンテナンスやサポートを提供します。

AIカメラメーカー

Axis Communications

特徴: スウェーデンのメーカーで、防犯カメラ市場で世界的に有名。高品質なAIカメラを提供し、顔認識や動体検知、行動分析機能が充実しています。
主な製品: Pシリーズ(高度な映像解析機能付き)

Dahua Technology

特徴: 中国の大手メーカーで、高性能なAIカメラをリーズナブルな価格で提供。エッジAIカメラのラインナップが豊富。
主な製品: WizMindシリーズ(高度なAIアルゴリズムを搭載)

Hikvision

特徴: 世界最大級のセキュリティ機器メーカー。AI技術を活用した監視カメラが豊富で、産業別ソリューションを展開しています。
主な製品: DeepinViewシリーズ(行動解析や顔認識に対応)

Canon

特徴: 高品質な映像技術を活用したAIカメラを提供。製造業や交通インフラなどでの利用が進んでいます。
主な製品: VBシリーズ(高解像度映像とAI解析を融合)

Sony

特徴: 映像技術に定評があり、高画質と高度なAI機能を備えたカメラを製造。顔認識や物体検知に優れています。
主な製品: SNCシリーズ(優れた暗所性能と高解像度)

Panasonic

特徴: 日本を代表するメーカーで、公共施設や企業向けに安全性と信頼性の高い製品を提供。
主な製品: i-PROシリーズ(高精度な顔認識と行動検知)

VIVOTEK

特徴: 台湾のメーカーで、セキュリティカメラのリーダー。高い耐久性とエッジAI技術を特徴としています。
主な製品: Smart Streamシリーズ(効率的な帯域幅利用)

NEC

特徴: AI技術と連携したセキュリティソリューションに強みを持つ日本のメーカー。交通や公共インフラ向けのソリューションに注力。
主な製品: ネットワークカメラシリーズ(顔認証技術に定評あり)

Arlo

特徴: アメリカのメーカーで、家庭向けスマートセキュリティカメラを展開。簡単に設置できる製品が人気。
主な製品: Proシリーズ(クラウド連携とモバイルアプリ対応)

BOSCH

特徴: ドイツの大手メーカーで、セキュリティシステム全体を提供。AIカメラは高い耐久性と正確な解析能力を持っています。
主な製品: FLEXIDOMEシリーズ(長寿命と高精度解析)

Hanwha Techwin(旧Samsung Techwin)

特徴: 韓国のメーカーで、高い映像解析能力を持つAIカメラを提供。広範な用途に対応。
主な製品: Wisenetシリーズ(コストパフォーマンスに優れる)

まとめ

AIカメラは、従来のカメラにはない多機能性と高度な解析能力でさまざまな分野で活用されています。一方で、導入コストやプライバシー問題などの課題も存在します。導入にあたっては、自社のニーズと費用対効果を十分に検討し、最適なシステムを選択することが重要です。

VALTECのAIカメラソリューション

VALTECでは、AIカメラを多種取り揃えています。

AIカメラソリューションの特長を動画で紹介

AIカメラ製品、機能についてはこちらもご覧ください。


カテゴリー: #aiカメラ
AI防犯・監視カメラ
AI防犯・監視カメラ
運営:株式会社バルテック
特徴1
不審者の検出やセキュリティ対策に
特徴2
AIだから自動で検知しアラート
特徴3
転倒、煙(火災)、侵入などをAIが検知
特徴4
人手不足の工場、工事現場、学校などカメラが見守り
特徴5
バス内での置き去りや指定場所の持ち去りも検知
#AIカメラとは?取扱いメーカーや特徴を紹介