火災検知ができるおすすめカメラ5選|導入時のチェックポイントと比較

2025年9月5日

火災検知ができるおすすめカメラ5選|導入時のチェックポイントと比較

はじめに:なぜ火災検知カメラが必要か?

近年、工場・倉庫・商業施設・自治体などで「火災検知カメラ」の導入が進んでいます。従来の火災報知器だけでは、火が出てから反応することが多く「初期段階での対応が遅れる」ケースがありました。しかし、AIやサーマル技術を活用したカメラを導入することで、発火初期の煙や温度上昇を捉え、より早い段階で火災を検知できます。

この記事では、火災検知ができるおすすめのカメラを5つ紹介し、導入を検討する際に必ずチェックすべきポイントや比較表もあわせて解説します。

火災検知カメラとは?

火災検知カメラとは、映像や赤外線センサー、AI解析などを活用して「煙」「炎」「温度上昇」を検出し、火災の早期発見を可能にするカメラです。特徴は以下の通りです。

AI映像解析型:煙や炎を画像認識で検知
サーマル(熱感知)型:温度異常を検知
複合型:温度+煙センサーを併用し誤報を低減

従来の火災報知器よりも広範囲・早期に対応できるため、BCP対策や安全管理の一環として注目されています。

火災検知カメラを導入するメリット

初期消火が可能になる:煙や火種を早期に発見
誤報防止:湯気・調理煙などをAIが区別
映像記録:火災前後の映像を保存でき原因究明に活用可能
広域監視:従来型報知器が設置できない広い空間に対応
BCP強化:企業のリスクマネジメントに直結

導入時に必ずチェックすべきポイント

火災検知カメラ導入を検討する際は、次のポイントを押さえておくことが重要です。

1.検知精度・誤報率(煙と湯気の区別、暗所対応)
2.検知スピード(温度上昇を即座に検知できるか)
3.対応環境(屋内/屋外、防塵防水性能)
4.設置・運用のしやすさ(工事の有無、既存設備との互換性)
5.通知・連携機能(スマホ通知、消防設備との連動)
6.映像記録機能(発火前後の映像保存)
7.コスト面(初期費用・ランニングコスト)
8.法規制・認証(消防法対応、PSE認証など)
9.拡張性・互換性(既存防犯カメラやセンサーとの連携)
10.サポート・信頼性(ベンダーの実績・保証)

日本の企業が提供する火災検知カメラ5選

ここからは、日本の企業が提供する火災検知カメラの中から代表的な5つを紹介します。

①バルテック「VALTEC AIカメラ」

・AIで煙・炎をリアルタイム検出
・スマホ通知・インカム連携に対応
・火災検知以外に不審者検知・転倒検知も可能

②アースアイズ株式会社「火の見櫓AI」

・AI映像解析で煙や炎を検出
・消防署への導入実績あり
・広域監視に強み

③コニカミノルタジャパン株式会社 MOBOTIX サーマルカメラ

・サーマル技術で温度異常を検知
・屋外・特殊環境でも運用可能
・火種の早期発見に有効

④日本アビオニクス株式会社 サーマル監視システム

・高精度サーマルカメラで火種を特定
・製造業・プラント向けに多数実績
・高温環境でも安定稼働

⑤グラスフィアジャパン「HEAT SHIFT PRO」

・温度上昇を検知
・屋内外対応可能
・広大空間の火災監視に最適

火災検知カメラ5社比較表

建設業におすすめのウェアラブルカメラ比較(2025年)
チェックポイント バルテック
(VALTEC AIカメラ)
アースアイズ
「火の見櫓AI」
コニカミノルタ ジャパン株式会社 MOBOTIX サーマルカメラ 日本アビオニクス
(発火監視システム)
グラスフィアジャパン
(HEAT SHIFT PRO)
検知精度・誤報率 AIによる煙・炎の検知 AI映像解析で煙・炎を検知 サーマルで温度異常検知が可能 サーマルカメラによる異常温度検知で、発火前の温度上昇を捉える 温度上昇を検知
検知スピード リアルタイム処理で即通知 発火初期での検知可能 温度上昇の早期感知が期待される プレ警報機能により、発火前の温度上昇兆候を警報 複合センサーで早期検出
対応環境 IP68対応、防塵防水モデル 高所設置・広域監視に強い サーマル技術で屋外・特殊環境対応可能 広範囲の非接触監視が可能。プラント・ヤードなどに適すると明記 屋内外対応・広大空間に有効
設置・運用しやすさ エッジ処理対応で現場運用に強い 既存構造(櫓)への設置可能 専門設置の可能性あり シンプル構成(カメラ+専用コントローラ)でコスト抑制・導入容易 設置要件に応じた調整必要
通知・連携機能 スマホ通知・インカム連携対応 消防署連携実績あり 詳細確認が必要 自動警報出力により、継続監視が可能 通知仕様要確認
映像記録機能 録画可能 火災前後映像の記録可能 サーマル映像の保存可能(詳細不明) 熱画像解析とレポート作成機能あり (InfReCソフト) 映像保存仕様要調査
コスト面 様々なモデルで価格調整可能 公共導入実績あり、投資対効果が見込める 導入形態次第 構成がシンプルなため、従来比で導入コスト半減可能 複合センサーのため中〜高価格帯
法規制・認証 工業規格(IP等)対応あり 消防署導入で信頼感あり 法令適合要確認 記載なし(ただしプラント用途に強い) 明示された認証なし
拡張性・互換性 多機能AI検知との組み合わせ可 広域監視システムとの連動可能 他センサーとの併用要評価 2台以上構成も可、拡張性あり 他センサー併用可能
サポート・信頼性 国内メーカーの安定した支援あり 消防署導入実績あり 導入事例次第 日本アビオニクスの事業規模・サポート体制が背景にあり 新製品のためサポート体制は確認要
詳細HP バルテック AIカメラ 火の見櫓AI MOBOTIX JAPAN 発火監視システム HEAT SHIFT PRO

導入事例と適した利用シーン

工場・プラント:日本アビオニクスのサーマルカメラで高温異常を早期発見
商業施設・オフィス:バルテックのAIカメラで火災+防犯の一元化
自治体・公共施設:アースアイズ「火の見櫓AI」で広域火災監視
倉庫・物流拠点:グラスフィアジャパン製で広大空間を監視


まとめ:どのカメラを選ぶべきか?

火災検知カメラは、用途や環境に応じて選択肢が変わります。

多機能・防犯兼用 → バルテック
広域監視・公共施設重視 → アースアイズ
温度検知を重視 → MOBOTIX サーマルカメラ
複合センサーで誤報低減 → HEAT SHIFT PRO

導入検討の際は、必ず「検知精度」「通知機能」「環境対応」「コスト」「サポート体制」を比較してください。本記事の比較表を参考に、最適な製品を選定していただければ幸いです。


投稿日: 2025年09月05日、
カテゴリー: #aiカメラ
AI防犯・監視カメラ
AI防犯・監視カメラ
運営:株式会社バルテック
特徴1
不審者の検出やセキュリティ対策に
特徴2
AIだから自動で検知しアラート
特徴3
転倒、煙(火災)、侵入などをAIが検知
特徴4
人手不足の工場、工事現場、学校などカメラが見守り
特徴5
バス内での置き去りや指定場所の持ち去りも検知
#火災検知ができるおすすめカメラ5選|導入時のチェックポイントと比較