2025年12月5日
NTTぷららが提供してきた法人向け通信サービス「BUSINESSぷらら」が、全サービスの提供終了を発表しました。本サービスは長年にわたり多くの企業のネットワーク基盤を支えてきましたが、終了に伴い、固定IPやVPNなどを利用している企業では早急な代替手段の検討が求められます。本記事では、サービス終了の概要と想定される影響、そして円滑な移行を実現するための代替サービスについて解説します。
目次
BUSINESSぷららは、 NTTぷららが提供する中小企業から大規模企業まで幅広く利用されてきた通信サービスです。
主な特徴としては以下のとおりです。
・安定した法人向けインターネット接続
・オフィスや店舗向けの固定IPサービス
・運用サポートの手厚さ
・コスト面での導入しやすさ
長年「安定性」「使いやすさ」「価格」が評価され、多くの企業に採用されてきました。
「BUSINESSぷらら」が提供するインターネット接続サービスおよびすべてのオプションサービスは、2028年3月31日(金)をもって提供終了となります。
公式発表では具体的な理由に深く触れられていませんが、近年の法人ネットワークはクラウド移行・高速化・セキュリティ要求の高まりなど、とにかく変化のスピードが速くなっています。
多様化するニーズに合わせて新しいサービスへと統合する流れが強まっており、その一環として「BUSINESSぷらら」も役割を終えたと考えられます。
現在の契約者は新規申込の受付がすでに終了しており、追加申し込みや契約更新はできません。
また、法人向けホスティングサービス(ウェブサイトのレンタルサーバー等)やメールサービス、IP接続卸サービスなども含め、関連オプションサービスも順次終了となります。
インターネット接続ができなくなる
現契約のまま何も対策をとらなければ、2028年3月31日をもって接続が停止されます。従って、業務でインターネットを使用している企業は、新たな回線またはプロバイダに切り替える必要があります。
固定IP、VPN、各種オプションサービスが消失
固定IPやVPN、法人向けメール、ホスティング、IP接続卸サービスなど ― BUSINESSぷららの拡張サービスを利用している場合、それらもすべて終了対象です。適切な代替サービスを導入しないと、業務システムや社内ネットワーク、メール運用、ウェブサイト運営などに支障をきたす可能性があります。
自動解約およびログイン不能に
提供終了日以降は契約が自動解約となり、管理ポータルや契約者向けサイトへのログインもできなくなります。IDやパスワード管理、設定情報のバックアップなどが事前に必要です(特にIP接続卸サービスをご利用の法人は要注意)。
ウェブサイトコンテンツやメールデータの喪失リスク
ホスティングサービスやメールサービスを BUSINESSぷらら 経由で利用していた場合、データの移行準備を怠ると、サイトやメールのデータが消失する可能性があります。
業務の停止や障害につながる可能性
固定IPでサーバーを運用していたり、VPNで拠点間通信やリモートワークを行っていたりする企業では、そのまま乗り換えを怠ると、通信・業務インフラが停止し、業務に大きな支障が出る可能性があります。
BUSINESSぷららを利用している場合、主に以下の項目で確認が必要です。
・固定IP利用の継続可否
・VPN・リモートアクセス環境の移行
・法人向けメールサービスを利用している場合の扱い
・レンタル機器の返却手続き
・契約満了前後のスケジュール管理
特に、固定IPで業務システムを運用している企業は、早めの移行計画が重要です。
・現在の利用状況を確認する
IPアドレス、接続方式、VPN構成などを確認
・代替サービスの仕様を比較する
速度・固定IPの有無・セキュリティ強化機能などをチェック
・移行のタイミングを決める
本番環境切替のタイミングを慎重に設定
・機器設定のバックアップを取る
トラブル予防に必須
・社内・関連部署への周知
ネットワーク切替は広範囲に影響します
BUSINESSぷららの終了に伴い、企業の通信基盤を確実に維持するためには、用途や規模に適した代替サービスを早期に選定することが重要です。
MOT光 は、NTT東日本/NTT西日本の「フレッツ光」をベースとした法人向け光コラボ回線サービスです。回線提供エリア・品質はフレッツ光と同等です。
最近では、上り/下り最大 10 Gbps をうたう高速プラン「MOT光クロス」を提供開始しており、通信速度・安定性の両立をうたっています。
MOT光を提供するバルテックでは、MOT光のプロバイダ契約や電話回線、クラウドPBX、ビジネスフォン、LAN工事などオフィスに必要な通信・ITインフラをまとめて提供できるプラットフォームなので、請求の一本化や導入の手間削減を目指すサービス構成です。
【MOT光へ乗り換えるメリット】
高速・安定回線の確保:MOT光クロスの10 Gbpsプランは、大容量通信、クラウドサービス利用、テレワーク、オンライン会議、動画や大容量ファイルのやり取りが多い会社にも対応可能。
契約・請求の一本化:回線、プロバイダ、電話、PBXなどをひとまとめにできるので、管理コストや手続きが簡便。複数業者をまたいで契約する煩雑さを避けやすい。
ビジネスフォン/電話サービスとの連携:MOT光は自社で電話サービスやクラウドPBX(MOT/TEL など)を提供しており、通信と電話をまとめて構築可能。新規開業・オフィス移転時や拠点追加時に便利。
コストの柔軟性/割引の可能性:プロバイダや電話サービスとのセット利用で割引があったり、固定IP付きプランが選べたりするため、用途・規模に応じてコストを調整しやすい。
【MOT光への乗り換えが向いている企業】
・オフィス開設や移転を予定していて、インターネット回線・電話・PBXなどを一括で整備したい企業。
・クラウドサービス多用、テレワーク、オンライン会議、データ転送量が多め の企業。
・電話回線・内線・IP電話なども含めて、通信インフラをまとめて整えたい企業(新規事業所・支店・店舗を持つ企業など)。
・コストを抑えつつ、運用や保守の手間を削減したい中小企業。
・将来的に 拡張性(従業員増、拠点増、通信量増、PBX追加など)
クラウド電話「MOT/TEL」と光回線サービス「MOT光」の同時お申込で
月額料金がずーっと最大割引1,400円/月になるキャンペーンを実施中。
お申込み期間:2026年2月28日まで 詳しくはこちら
インターネット回線「MOT光」: https://www.mot-net.com/mothikari
OCN for Business は、法人向けに設計されたインターネット接続サービスで、固定IPアドレス(IPv4/IPv6)の利用が可能です。
固定IPは「IP1」「IP8」「IP16」など複数の割当数から選択でき、サーバー運用やVPN、リモートアクセス、セキュリティ運用など多様な通信ニーズに対応します。また、光回線+IPoE方式を含むプランにより、高速かつ安定したインターネット接続環境を構築でき、インターネットVPNやUTM、拠点間VPN、クラウド型セキュリティといったオプションを組み合わせることで、単なる接続サービスを超えた柔軟なネットワーク設計が可能です。
さらに、アクセス回線からプロバイダ、IPアドレス、保守・サポートまでを一元的に任せられるため、運用の手間を大幅に削減できる点でも優れています。
【OCN for Business への乗り換えが向いている企業】
・安定した固定IP運用が必要な企業
固定IPの種類(IP1 / IP8 / IP16 など)が豊富で、構成に合わせた選択が可能。
・障害対応や保守サポートを重視する企業
「回線+ISP+IP+サポート」をワンストップで提供しているため、運用負担が軽減。
・通信の安定性・品質を最優先する企業
大手キャリア品質で、安定した業務運用が可能。
・オフィス移転・拠点追加が発生しやすい企業
OCNは全国でエリア対応しており、拠点展開に強い。
・ネットワークをまとめて管理したい中小〜中堅企業
UTM、クラウドセキュリティ、VPNなど周辺サービスもまとめて選べる。
OCN for Business HP:https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business.html
NUROアクセスは、法人向けに設計された光回線とISPが一体化したインターネット接続サービスで、プランに応じて下り最大2Gbps、または上り/下り最大10Gbpsの「NUROアクセス 10G」を選択できる高速回線を提供します。
固定グローバルIPアドレスが標準付与され、オプションで複数IPの追加も可能なため、VPN・サーバー運用・リモートアクセスなど法人利用に必須の“固定IP+安定通信”に対応します。加えて、サービス品質保証(SLA)により稼働率99.9%が保証され、24時間365日のオンサイト保守が標準で付帯するなど、トラブル時のサポート体制も万全です。
料金面ではコストパフォーマンスにも優れ、スタンダードプランは月額約20,300円(税抜)から利用でき、高速・大容量通信ながらコストとのバランスが取れている点も特徴です。
【 NUROアクセス for Businessへの乗り換えが向いている企業 】
・高速回線を必要とする企業
下り最大2Gbps/10Gbpsという速度は、作業のストレス軽減に直結します。
・コストパフォーマンスを重視する企業
NUROは「速いのに安い」のが最大の魅力で、IT予算を抑えたい中小企業に特に向いています。
・固定IPでの運用が必須な企業
標準で固定グローバルIPが付属し、追加も可能なため固いネットワーク構成が組みやすいです。
・安定性と保守体制を重視する企業
稼働率99.9%のSLA、24時間365日オンサイト保守が標準で安心感があります。
・中小企業〜ベンチャー・スタートアップ
特に「成長スピードが速い会社」や「クラウド業務が多い会社」との相性が抜群です。
NUROアクセスHP:https://biz.nuro.jp/internet/nuro-access/
「ビジネス光 ダイレクト」は、KDDI が法人向けに提供する高品質・高信頼の光インターネット接続サービスです。
NTT回線を利用した一般的なプロバイダとは異なり、KDDIの法人専用ネットワークを基盤に提供されるため、安定性と信頼性の高さが大きな特徴です。
固定IPやVPN、閉域網接続といった法人利用に必須の要素をまとめて導入でき、複数拠点を持つ企業にも相性が良いサービスです。
【 KDDI「ビジネス光 ダイレクト」 への乗り換えが向いている企業】
回線の「落ちない品質」を求める企業
固定IP+VPNで複数拠点をつなぐ企業
24時間の法人サポートが必要な企業
回線品質・閉域網・拡張性を重視する中〜大規模企業
→ とにかく“安定して強いネットワーク”を求める会社向け。
IIJフレックスアクセス/IIJ光アクセスは、法人向けに提供される固定IP対応のインターネット接続サービスで、光回線とISPを組み合わせた安定したアクセス基盤を提供しており、固定IPv4アドレスは1個(/256C)から複数IP(/64C、/32Cなど)まで柔軟に選択できるため、VPN・サーバー運用・拠点間通信・リモートアクセス・IP制限が必要な業務サービスなど幅広い用途に対応します。
また、冗長構成を採用したバックボーンは国内外のISPやIXと大容量で接続され、高い信頼性と長年の運用実績により多くの法人で導入されており、さらにIIJはVPNやリモートアクセスの強化に向けてゼロトラスト型アクセスである「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA」も展開しているため、必要に応じて従来のVPNからより柔軟・セキュアなアクセス方式へのステップアップも可能です。
【 IIJ「IIJフレックスアクセス/IIJ光アクセス VPN」 への乗り換えが向いている企業】
・固定IPを複数使い、自由にネットワークを組みたい企業
・VPN・クラウド・リモートアクセスを柔軟に設計したい企業
・高品質なISPを選びたい企業
・将来的にゼロトラスト(ZTNA)なども検討したい企業
→ “固定IP+VPN+クラウド”を柔軟に使う技術志向の会社向け。
「BUSINESSぷらら」全サービスの終了により、インターネット接続だけでなく、社内の通信基盤全体を見直す必要性が高まっています。
特に、従来の固定電話やビジネスフォン環境をそのまま維持してきた企業にとっては、回線の移行と併せて、クラウド電話(クラウドPBX)への切り替えを検討する良い機会となります。
クラウド電話は、インターネットを利用して内線や外線を柔軟に運用できるため、オフィス移転やテレワークにも強く、機器管理の負担や保守コストを大幅に減らせる点が魅力です。BUSINESSぷらら終了を単なる「乗り換え作業」と捉えるのではなく、今後の働き方や通信環境の最適化を進めるチャンスとして捉えることで、より効率的で柔軟なコミュニケーション環境の構築につながります。
MOT/TELは、スマートフォンやPCから会社番号での発着信・内線通話が可能なクラウド電話サービスです。
スマホ/PCから会社番号発信やネットFAX、専用チャット、自動音声案内など豊富な機能と低コストで導入できることから多くのお客様にご利用いただいています。
このシステムを導入することで
・オフィス外でも代表番号での応対が可能
・電話取次や内線通話による業務の効率化
・外出先でも電話対応が可能なテレワーク対応力
といった、現代の働き方にマッチした柔軟なビジネス運用を実現できます。
クラウドPBX「MOT/TEL(モッテル)」:https://www.mot-net.com/mottel