監視カメラの選び方・価格・種類を完全解説

2025年12月17日

監視カメラの選び方・価格・種類を完全解説

近年、店舗・オフィス・マンション・工場など、あらゆる場所で監視カメラの導入が当たり前になりつつあります。
防犯対策はもちろん、トラブル防止、スタッフ管理、遠隔からの状況確認など、監視カメラが果たす役割は以前より大きく広がっています。

しかし、いざ導入を検討すると
「どの種類を選べばいい?」「工事の有無や費用は?」「AIカメラって何が違う?」
と、比較項目が多く迷う方も少なくありません。

本ページでは、監視カメラの仕組み・種類・選び方・費用相場をわかりやすく解説するとともに、近年注目されている AI監視カメラの機能やメリット についても詳しく紹介します。

従来の「記録するだけのカメラ」から、人や車の検知・異常行動の通知・業務改善につながる解析まで行えるAIカメラへと進化する今、どのように選ぶべきかが重要になっています。

はじめて監視カメラを導入する方も、見直しを検討している方も、ここを読めば最適なカメラがわかるように構成しています。

監視カメラとは?

監視カメラとは、特定エリアの映像を記録し、防犯・安全管理・業務改善などを目的として状況を見守るカメラの総称です。
近年は店舗・オフィス・工場だけでなく、介護施設や倉庫、生産ラインなど、より幅広い現場で活用が進んでいます。

監視カメラと防犯カメラの違い

「監視カメラ」と「防犯カメラ」は似た言葉ですが、目的と役割に明確な違いがあります。

項目 監視カメラ 防犯カメラ
主な目的 状況監視・記録・安全管理 犯罪抑止・侵入対策
活用シーン 店舗・オフィス・工場・介護・業務管理など幅広い 侵入対策が必要な場所(入口・外周など)
必要機能 広角、リアルタイム監視、AI検知、業務分析 高画質、夜間性能、威嚇効果
進化の方向性 「業務改善」や「見守り」にも利用 防犯特化のまま高画質化が中心

ポイント
防犯カメラ=防犯目的に特化した監視カメラの一種
・監視カメラのほうが用途・機能が広く、最近はAIによって「防犯以外」の活用が急増
つまり、防犯が目的なら防犯カメラ、業務管理や見守りも含めれば監視カメラというイメージです。

監視カメラの基本的な役割

1.防犯対策(犯罪抑止・侵入防止)
監視カメラを設置するだけで、侵入・万引き・いたずら・夜間の不審行動などを抑止できます。

2.記録・証拠保全
事故やトラブル時に「客観的な証拠」として映像を残せるため、対応のスピードが大幅に向上します。

3.遠隔監視(スマホ・PCでの状況確認)
離れた場所からリアルタイム映像を確認でき、
・店舗の混雑状況確認
・夜間の警戒
・スタッフ対応のチェック
など多用途に活用されます。

4.トラブル抑止(行動の透明化)
「映像が残る」という安心感により、スタッフ・利用者の双方でトラブルが起きにくくなります。

店舗・オフィス・工場など用途別の利用例

店舗
・万引き防止
・レジ・接客の確認
・夜間営業の見守り
・経営指標(客導線)の把握

オフィス
・入退室管理
・社内トラブルの防止
・重要エリアの監視
・夜間の防犯

工場・倉庫
・危険エリア侵入の検知
・作業品質の確認
・荷物の搬出入管理
・夜間・休日の警戒

介護・医療施設
・徘徊・転倒の早期発見
・夜間巡回の負担軽減
・入居者の見守り強化

近年の監視カメラのトレンド

1.AI化(検知・通知・行動分析)
人物・車両・不審行動をAIが自動検知し、必要な場面だけ通知。
録画を何時間も見返す必要がなく、トラブル対応のスピードが向上します。

2.ネットワーク化(IPカメラの普及)
高画質・遠隔監視対応が当たり前になり、複数拠点の管理も容易に。

3.クラウド録画(レコーダー不要へ)
クラウド保存により、
・盗難・破壊でも映像が消えない
・データ容量を気にしない
・拠点横断で映像を管理できる
などビジネス利用が急増しています。

監視カメラの種類

監視カメラは「接続方式」「形状」「設置場所」「録画方法」など、さまざまな分類があります。
ここでは、導入前に必ず知っておきたい主要な種類をわかりやすく整理して紹介します。

1.接続方式による分類

●アナログカメラ(AHD / CVI / TVIなど)
従来型のカメラで、同軸ケーブルでレコーダーに接続する方式。
・価格が安い
・既存配線を活かしやすい
・設置後の運用がシンプル
ただし、遠隔監視やAI分析には非対応で、近年はネットワーク型へ移行が進んでいます。

●ネットワークカメラ(IPカメラ)
LANケーブルやWi-Fiを使用し、ネットワーク越しに映像を送信するカメラ。
・スマホ・PCで遠隔監視が可能
・高画質(フルHD〜4K)に対応
・AI機能(人物検知・車両検知)を搭載したモデルが多い
・拠点管理がしやすい
現在の主流であり、業務用途ではIPカメラ+AI解析が標準になりつつあります。

2.形状による分類(設置環境で選ぶ)

VD087SP-G

●ドーム型カメラ
半球状で目立ちにくく、店舗・オフィスでよく使われる。
・視覚的威圧感が少ない
・どこを向いているか分かりにくい
・屋内に最適
→ 詳細ページ:https://www.webjapan.co.jp/solution/ai-camera/vd087sp-g/



VT101KV-W

●バレット型カメラ(筒型)
レンズ方向がはっきりしており、威嚇効果が高いタイプ。
・屋外に強い
・赤外線で夜間撮影に強い
・遠くまで撮りたい場所に向いている



VD070SJ-G

●PTZカメラ(首振り・ズーム対応)
遠隔からパン(左右)、チルト(上下)、ズームが可能。
・広い範囲を1台で監視
・イベント発生時に追跡ズーム
・工場・大規模倉庫などで活躍

3.設置場所による分類

●屋外用カメラ
・防水・防塵性能(IP66〜IP67)
・夜間性能が強い
・外周警備や駐車場などに最適

●屋内用カメラ
・低価格
・店舗・オフィスに設置しやすい
・室内の広角監視に適している

4.接続方法(有線/無線)の違い

●有線カメラ(LAN / 同軸ケーブル)
・安定した映像
・遅延が少ない
・ノイズの影響を受けにくい
→ 工場・倉庫などの業務現場に最適

●無線カメラ(Wi-Fiカメラ)
・配線工事が不要
・設置場所の自由度が高い
・小規模店舗・自宅で人気
※Wi-Fiカメラは電波状況によって画質や安定性が変わるため、企業利用では有線が基本

5.録画方法の違い

●NVR(ネットワークレコーダー)録画
・大容量で長期間録画が可能
・企業利用で最も一般的
・複数カメラを一元管理
→ 工場・オフィスなど多台数運用に向いている

●SDカード録画
カメラ内部のSDカードに保存する方式。
・工事不要
・小規模利用に向く
※カード容量が限られており、盗難・破損のリスクもあり

●クラウド録画
映像をクラウドに保存し、スマホやPCでいつでも確認可能。
・レコーダー不要
・拠点横断で映像管理
・停電・盗難でもデータが残る
・AI解析との相性が良い

監視カメラの導入費用相場

監視カメラの導入費用は、**本体価格・設置工事費・月額費用(クラウド録画やAI解析)**の3つで構成されます。導入形態や機種により幅があるため、まずはそれぞれの目安を把握しておくことが重要です。

カメラ本体の価格目安

アナログカメラ:5,000〜15,000円前後
基本的な撮影に向いており、低コストで導入可能。

ネットワーク(IP)カメラ:10,000〜30,000円前後

高画質・スマホ閲覧・拡張性が求められる場合に最適。

AIカメラ:20,000〜80,000円前後
人物検知・侵入検知など高度な解析機能を搭載。防犯効果を高めたい場合に人気。

工事費の相場

カメラ1台あたり:20,000〜30,000円前後
配線距離・建物構造・録画機の位置により変動します。
屋外配線や高所作業が必要な場合は追加費用が発生することも。

月額コスト(クラウド録画・AI解析)

1台あたり:500〜3,000円/月
クラウド録画、AI解析、遠隔監視アプリの利用料としてかかります。
特にクラウド録画は「保存日数(7日・14日・30日など)」に応じて料金が変わる場合が一般的です。

監視カメラを選ぶときのチェックポイント

監視カメラは種類が多く、「どれを選ぶべきか分からない」という声が最も多いポイントです。
ここでは、導入前に必ず比較しておきたい6つの重要項目をわかりやすく解説します。

1.画質(1080p / 4Kなど)

監視カメラの画質は「証拠として使えるかどうか」を左右する最重要ポイントです。

・1080p(フルHD)
一般的な防犯・店舗用途で十分
・4K(超高解像度)
人物の顔やナンバープレートまで鮮明に記録可能
→ 駐車場・工場ライン・高セキュリティ施設に最適

近年はAI解析と相性の良い高画質モデルの人気が高まっています。

2.暗視性能(赤外線・低照度対応)

夜間でもしっかり映るかどうかは重要なポイントです。

・赤外線LED搭載タイプ
真っ暗でも白黒で撮影可能
カラー暗視(スターライト対応)
少ない光でもカラーで撮影でき、状況を正しく判断しやすい
屋外用途は照射距離も要チェック
(例:20m / 30m / 50mなど)

夜間の倉庫・駐車場・エントランスなど、暗所が多い業種ほど重要性が高まります。

3.広角レンズの必要性(視野角)

どれだけ広く映せるかは「視野角」で決まります。

目安:
90°前後:標準的な店舗・部屋の監視
110〜130°:ワンフロアを1台でカバー
PTZを併用:広い工場・倉庫に最適

広角を選ぶほど死角が減り、台数を削減できるためコスト削減にもつながります。

4.遠隔監視アプリの性能

現在の監視カメラは「アプリの使いやすさ」が導入満足度を左右します。

重要な比較ポイント:
・スマホ・PCからリアルタイム監視できるか
・過去映像をすぐ再生できるか
・通知(アラート)が適切か
・複数拠点を一覧で管理できるか
・AI検索(人物・車両の抽出)ができるか

アプリの使い勝手が悪いと、結局“録画を見る人がいない”状態に陥ります。
VALTECのAIカメラはアプリUIが洗練されており、複数拠点でも一元管理が可能です。

5.AI人物・車両検知の有無

従来の監視カメラは「動いたら録画する」レベルでしたが、現在はAIが人物・車両を自動判別できます。

メリット
・必要な映像だけを抽出できる
・誤検知(木の揺れ・影・虫)を大幅に削減
・異常をリアルタイム通知
・探したいシーンをすぐ検索可能

業務効率が劇的に変わるため、企業利用のほとんどが“AI監視カメラ”を選ぶ時代になっています。

AI監視カメラとは?

近年、監視カメラは「録画して後で確認する」だけの時代から大きく変化しています。
従来のカメラでは、膨大な録画データから必要な場面を探す手間や、誤検知によるアラームの多さなど、多くの課題が残っていました。
こうした課題を解決するためにAI監視カメラが急速に普及しており、いまや防犯・店舗運営・施設管理の現場で“主流”となりつつあります。
AI監視カメラは、高性能な画像解析を用いて「人・車両・行動」をリアルタイムで判断し、異常があれば即時に通知。
ただ録画するだけではなく、事故・トラブルを未然に防ぐ“アクティブな防犯”を実現できる点が大きな特徴です。

AI監視カメラの特徴

・人物・車両・不審行動を自動検知
人の動き・滞留・侵入、車両の通過などをAIが解析し、重要なイベントを自動抽出。
・異常時のプッシュ通知
不審者侵入や夜間の動きなど、危険があればスマホへ即時通知。対応が遅れにくい。
・誤検知が少ない
影・動物・揺れる木などをAIが判別し、従来の防犯カメラに比べてアラート精度が大幅に向上。 ・分析レポートによる業務改善
来客傾向、混雑時間帯、滞在行動などをデータ化し、店舗運営や施設管理にも活用可能。

AIで解決できる課題と得られるメリット

【従来型カメラの課題】
誤検知が多く、本当に見たいアラートが埋もれる
長時間録画から必要シーンを探すのが大変
巡回が必要で、人件費がかかる
24時間安定した監視が難しい

【AI監視カメラによるメリット】
本当に必要な“重要イベントだけ”を自動抽出
だから迅速な判断が可能。
検索時間を大幅に削減
人物・車両・動作などで絞り込みでき、確認作業が劇的に短縮。
人件費削減(巡回不要)
AIが常時監視し、異常時のみ通知するため無駄な巡回が減る。
24時間監視の品質向上
人の見逃しゼロ。夜間でも安定して検知できる。

バルテックの最新AI監視カメラとは

VALTECのAI監視カメラは、現場への不審者や不正侵入をリアルタイムで検知し、管理者のスマートフォンやPCへ即座に通知します。
これにより、迅速な初動対応が可能となり、盗難や破壊行為などの被害拡大を未然に防止できます。
防犯カメラとしての役割にとどまらず、「リスクマネジメントツール」として現場の安全を守る新しいソリューションとして注目されています。

AIカメラによるリアルタイム検知の仕組み

最新の侵入検知カメラは、AIが映像を解析し、人物・動体・車両などを自動で識別します。

従来のモーション検知と異なり、影や風による揺れなどの誤検知を最小化できるため、正確な侵入監視が可能です。

また、特定エリアを「侵入禁止ゾーン」として設定すれば、指定範囲への侵入をリアルタイムで検出し、即時にアラートを発します。

赤外線センサーを搭載することで、夜間や暗所でも高精度な検知を維持し、24時間体制でのセキュリティ監視を実現します。

AIカメラによるリアルタイム検知の仕組み

スマートフォン・PCへの即時通知機能

検知された異常は、スマートフォンやPCへ着信・プッシュ通知で即時にお知らせします。
夜間や無人の時間帯でも、担当者はどこにいても状況を把握でき、通知からワンタップで現場映像を確認し、その場で指示出しが可能です。

さらに、インカム機能を活用すれば、現場スタッフへ一斉連絡・音声通話が行えます。
映像で状況を確認しながら指示を伝えられるため、「見て終わり」ではなく、その場で連携・対応まで完結できる体制を構築できます。

これにより、従来の「録画を後で確認する」だけの受け身の監視から、“今起きている事態に即対応・即指示できる”リアルタイム監視体制へと進化しています。

スマホ通知・リアルタイム共有

VALTECのAIセキュリティカメラシリーズ紹介

VALTEC AIカメラ・セキュリティシステムは、侵入検知だけでなく、

スマートフォン着信通知機能
人物検知・動体検知機能
転倒・異常行動検知

など、多機能なAI解析を搭載したセキュリティソリューションです。
クラウド管理に対応しており、複数拠点の映像を一元監視できるため、建設現場・オフィス・介護施設など幅広い業種で導入が進んでいます。
リアルタイム検知と即時通知により、「見逃さない防犯体制」を実現します。

  • VD087SP-G

    VD087SP-G

    夜間の少ない光量でも鮮明なカラー画像で撮影。
    屋外も設置が可能な取り付けやすいドーム型

  • VD070SJ-G

    VD070SJ-G

    赤外線距離30~50m。広いスペースの夜間監視に最適なAIカメラ。ラインクロス、侵入検知機能。

  • VD063WA

    VD063WA

    360度レンズで広い範囲を監視。群衆密度検出、侵入検知、人数カウント、ヒートマップ機能


投稿日: 2025年12月17日、
カテゴリー: #aiカメラ
AI防犯・監視カメラ
AI防犯・監視カメラ
運営:株式会社バルテック
特徴1
不審者の検出やセキュリティ対策に
特徴2
AIだから自動で検知しアラート
特徴3
転倒、侵入などをAIが検知
特徴4
人手不足の工場、工事現場、学校などカメラが見守り
特徴5
バス内での置き去りや指定場所の持ち去りも検知
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