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顔認証決済とは?メリット・デメリットと活用事例、最新トレンドを紹介

顔認証決済とは?メリット・デメリットと活用事例、最新トレンドを紹介

アプリやICカードによるキャッシュレス決済の活用が進むなか、セキュリティレベルの高い手段として「顔認証決済」が注目を集めています。当記事では、顔認証決済の仕組みやメリット、活用事例と最新のトレンドをご紹介します。

コンテンツの目次
  1. 顔認証決済システムとは
  2. メリット・デメリット
  3. 活用事例
  4. 最新トレンド
  5. VALTECの決済システム

1. 顔認証決済システムとは

生体認証「顔認証」を応用した決済システムのこと

顔認証システムとは、目や鼻など顔の特徴的な部分や顔領域の位置、比率などを元に本人確認をする技術です。人間が相手を判別する手段をシステムで実現したものであり、その精度はAIを使ったディープラーニングにより向上します。

顔認証決済では、顔データとクレジットカードなどの決済手段を事前に紐づけておくことで、顔を認証するだけでの決済を可能にします。キャッシュレス化が進む世界で、利便性の向上や店舗の業務負担軽減を目指し活用が進んでいます。

2. 顔認証決済のメリット・デメリット


顔認証決済のメリット

メリット① 手ぶらで支払いができる

顔を認証カメラに向けるだけで決済が完了するため、現金やクレジットカード、スマートフォンを持ち歩く必要がありません。暗証番号の入力やアプリ立ち上げの手間がなく、スムーズに支払いを済ませることが可能です。現金を持ち歩かない利用者も多く、支払い方法により店を選ぶこともあるほどキャッシュレス決済は社会に浸透しています。

コロナ禍ではマスク生活に適応したシステムも開発されており、マスクを着用したまま認証できるシステムも活用されています。

メリット② 店舗・施設の業務負担を軽減

顔データを認証すると自動で決済が行われるため、お釣りを用意したりクレジットカードやQRコードを読み取ったりする必要はありません。会計時間を大幅に短縮でき、利用者の満足度向上につながります。

さらに、会計・レジ締めに費やしていた時間を接客に充てたり、レジ数を減らして売り場を広げたりすることで店舗の売上増加も期待できます。

メリット③ パスワードの管理が不要

クレジットカードやアプリを利用した決済では、英数字を組み合わせたパスワードを用いて本人確認をすることがあります。これにはパスワードを忘れてしまったというトラブルや、入力時の覗き見リスクが伴います。

生体認証では身体的な特徴により本人確認を行うため、パスワードを管理・入力する必要はありません。よりスピーディーかつ安全な決済を実現しています。

メリット④ 心理的負担が軽く、幅広い年代が利用しやすい設計

目や鼻など顔の特徴・顔領域の位置や比率による顔認証は、普段から人が相手を判別している方法をシステム化したものです。スマートフォンやパソコンのロックに活用され身近であり、利用者の心理的負担が少ないといわれています。

さらに、認証端末に顔を向けるだけというシンプルな設計であることから、電子マネーの使い方が分からず利用していない層も活用しやすいと考えられています。キャッシュレス決済の利便性がさらに多くの人に伝わり、活用が広まると予想されています。

顔認証決済のデメリット

デメリット① 認証精度の不安

顔認証システムでは、認証端末との距離や設置場所、光の当たり具合など条件により正確な認証ができない場合があります。2019年のエセックス大学の発表によると、ロンドン警視庁の顔認証システムが犯罪者と認識した42人のうち、正しかったのは8人だったと報告されています。81%の確率で不正確な認証が起きることが分かり、公的機関でのシステム利用が見直されています。

また、費用を抑えた導入により精度やセキュリティレベルを落とさなければならず、誤認証が発生しやすい状況も生まれています。本人確認の方法として導入する場合には、輪郭やパーツ位置に加え赤外線センサーにより立体データとして認証する「3D認証システム(IR方式)」の採用が勧められています。
→顔認証システムの種類・費用について詳しく知りたい方はこちら

デメリット② 個人情報漏えいの危険性

万が一顔認証システムの情報が漏えいした場合、パスワードのように何度も変更できないため高いリスクが生じます。3Dプリンターで顔を作られ認証を解除されたり、防犯カメラの情報から行動履歴を特定されたりといった危険性があり、生涯不安を抱えることになるかもしれません。

導入企業では、情報漏えいを防ぐためにセキュリティソフトを導入したりセキュリティレベルの高いサービスを利用したりするなど対策を行っています。

3. 顔認証決済の活用事例

【小売】未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB」

株式会社セキュアは、2020年7月13日に未来型無人店舗「SECURE AI STORE LAB(セキュアエーアイストアラボ)」をオープンしました。顔認証による入退場の管理やキャッシュレス決済、手に取った商品をAIが認識し商品の情報や口コミを表示する接客など、新しい接客体験を実現しています。コロナ禍でのスタッフ削減の動きから注目を浴びており、来店者の行動分析や万引き防止の効果も期待されています。
→ SECURE AI STORE LAB

【飲食】近畿大学内の食堂やカフェ4か所で導入開始

近畿大学・東大阪キャンパス(大阪府東大阪市)では、2020年7月よりマスク着用時でも認証可能な決済サービスを導入。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、学生の往来が増えることから導入されました。国内の大学での活用は初めてでしたが、学生からは「財布やスマートフォンを取り出さずに買い物ができるので便利」といった声があがっています。
→マスクのままで顔パス決済、近大がサービス導入へ…学生の往来増加に備え

【観光】南紀白浜IoTおもてなしサービス実証

NECと南紀白浜エアポートが2019年1月より和歌山県南紀白浜エリアで行っている「IoTおもてなしサービス実証」。事前に顔情報とクレジットカード情報を登録することで、南紀白浜のホテルや観光名所・テーマパークに設置されたカメラが個人を特定し旅行の利便性を高めるシステムです。

ホテル客室は鍵無しで解錠可能、各施設でクレジットカード情報を利用した手ぶらでの決済が可能になるなど、新たなおもてなしの形として満足度向上を目指しています。マーケティング分析(「属性推定実験(性別/年齢層)」や「移動経路分析実験」)も併せて実施。効果的な観光案内や広告の掲載が可能です。
→IoTおもてなしサービス実証

【銀行】「顔パス」で支払いや入出金を可能に

りそなホールディングスやパナソニックなど4社は、2021年8月より「顔認証」技術を使った決済システムの実用化で連携すると発表。銀行の店頭で顔を認証するだけで入出金・振り込みができる仕組みを2022度にも導入すると発表しました。JCBと大日本印刷を加えた4社で共通の基盤構築が進められています。
→「顔パス」で支払いや入出金実用化へ異業種連携―りそな・パナソニック

4. 顔認証決済の最新トレンド

トレンド① 顔認証決済が進む中国、1億人以上が活用中

防犯カメラが広く普及、政府による後押しもある中国は、顔認証決済の技術が最も進んでいる国とされています。

EC・キャッシュレス事業を行う大手IT企業の「アリババグループ」が、2018年に顔認証デバイス「蜻蛉(トンボ)」を開発。従来のデバイスよりも小型化され、80%ものコスト削減に成功したことから中小店舗への設置が進みました。中国のセブンイレブン約1,000店舗で利用されており、1億人以上のユーザーが利用登録しています。

さらに、アリババグループのライバルである「テンセント」も顔認証決済の研究に力を入れており、民間銀行の協力を得て金融・証券分野への応用が進められています。

トレンド② 実証実験を進める日本企業・東京五輪での導入も

NEC・パナソニックによる実証実験が進む
セブンイレブンやファミリーマートなどコンビニで顔認証決済が導入。さらに、家電量販店や飲食店・観光地でも実証実験が進められています。特に、スマートシティ化を進める観光地では、決済用アプリを利用したイベント告知による周辺エリアへの回遊効果も実証されており、決済の効率化以上の効果も期待されています。

東京五輪でのシステム導入
2021年に開催された東京五輪では、日本への入国や競技会場への入場の効率化を図るため顔認証システムが活用されました。従来の五輪とは異なり、国内の様々な場所が競技会場であったことから防犯対策が問題とされていましたが、顔認証システムによりスピーディーかつ安全な入退場管理が実現されました。
スマートフォンやPCをはじめ空港やイベント会場でのシステム導入も進み、顔認証によるセキュリティ対策は生活に馴染むと考えられています。

トレンド③ 衛生面に配慮した認証方法として注目度アップ

顔認証システムではカードや鍵の提示、指をかざす等の特別な動作は不要です。衛生面に配慮し認証できることから、ソーシャルディスタンスが重視されるコロナ禍で注目を集めています。マスクを着用したままでも認証できるシステムの開発・導入も進んでおり、コロナ禍で顔認証決済の活用が後押しされています。

5. VALTECの顔認証決済システム


機能① 約1秒で高速かつ正確な認証

約1秒での高速認識が可能なAI顔認証システム。ディープラーニング技術に基づく顔認識と撮影情報抽出により、正確率は99.7%以上を実現しています。デュアルカメラにより、写真や動画を用いたなりすましも防止します。

機能② 体温を測定しリアルタイムで表示、マスク着用も判定

顔認証と同時に検温を実施、体温をリアルタイムで表示します。マスク着用時(非着用時)も認証できる上、体温異常時・マスクを着用していない場合には音声アラートで警告するなどの設定も可能です。

QRコード・ICカードなど多様な認証方法に対応

顔認証機能に加え、アプリのQRコードやICカードによる決済にも対応。顔データの登録に抵抗感がある場合など万が一のトラブルにも柔軟に対応することが可能です。

→顔認証システムを低価格で設置したい方はこちらもご覧ください

6. 参考サイト

・INTLOOP株式会社「顔認証決済とは?最新の決済システムの特徴や先進事例を紹介」
・株式会社エイチーム/菊地崇仁「顔認証決済とは?JCBとパナソニックが本格展開を検討!特徴やメリットを徹底解説」
・ニュートン・コンサルティング株式会社/門前 美沙希「デジタルリスクを考える①~生体・顔認証に潜むリスクと留意点~」


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日付: 2021/11/29
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