2021年11月24日
セキュリティレベルの低さが問題となり、防犯対策の強化を進める学校施設。なかでも、女子高・女子大では暴行・傷害事件や性犯罪、ストーカー被害に遭いやすい女子学生を守るため、厳重なセキュリティ対策が重要視されています。当記事では、高校・大学のキャンパスで活用される顔認証システムのメリットと機能・活用例をご紹介します。
ポイント① 施設全体の見通しを良くする
裏門やプールなど職員室から見えづらい場所での侵入が多発しています。事前に侵入経路を想定して防犯カメラを設置することで、教職員の目が届かないところも管理することが可能です。ポイント② 防犯意識の共有・校内全体でのセキュリティシステムの活用
校内で起きた事件において、犯人が「廊下で教員とすれ違ったが声をかけられなかった」と話すケースもあります。日頃から防犯の意識を高くもち、入校証を所持しているか確認するなど対策する必要があります。ポイント③ 重層的なチェック
学生の安全を守るために、複数のセキュリティシステムを組み合わせた重層的な防犯対策が必要です。来客時の対応を例に、校内でできる対策を紹介します。メリット① 高度なセキュリティ効果
現在では、ID・パスワードやカード、鍵などを利用した本人確認が一般的です。しかし、それらの情報があれば他人であっても本人になりすますことが可能であり、犯罪につながりかねません。メリット② カードや鍵・IDの紛失・失念の心配がない
顔認証を含む生体認証技術は、身体的特徴を利用します。オフィスの入館証をなくしてしまった、パスワードを忘れてしまったなどのトラブルを防止するだけでなく、高いセキュリティ効果を実感することができます。メリット③ 非接触・非拘束での認証
カードや鍵の提示、指をかざす等の特別な動作は不要です。衛生面に配慮し認証できることから、ソーシャルディスタンスが重視されるコロナ禍で注目を集めています。メリット④ 利用者の心理的負担が少ない
目や鼻など顔の特徴的な部分や顔領域の位置、比率などを元に本人確認をする顔認証は、普段から人が相手を判別している方法をシステム化したものです。スマートフォンやパソコンのロックに活用され身近であり、利用者の心理的負担が少ないといわれています。学校施設での生体認証システム活用において、プライバシーの観点などから保護者へ説明が必要なケースもあるため心理的負担の少ないシステムが重宝されています。機能① 約1秒で高速認識・複数人の同時認証も可能
約1秒での高速認識が可能なAI顔認証システム。20人以上を同時に認証できるため、登下校の時間など混雑時にも立ち止まることなくスピーディーな認証が可能です。機能② サーモグラフィーカメラで体温測定・表示
顔認証と同時に検温を実施、体温をリアルタイムで表示します。マスク着用時(非着用時)も本人を認識できる上、着用していない場合には音声アラートで警告します。機能③ 不審者を検知した場合には管理者へ通知
ブラックリストに載っている人物や、システムに登録されていないゲストが認証された場合には、即時に管理者へ通知。大学キャンパスや図書館など、学生以外の利用が多い場所でも、24時間監視・不審者侵入を阻止することが可能です。機能④ 学生の登下校時刻を自動で記録、クラウド上で管理
登下校の時刻と体温を自動記録。万が一トラブルに巻き込まれた場合の状況把握に役立ちます。記録はクラウド上で保管されるため、管理者は校内ではもちろん、自宅や事務室からも記録にアクセスすることができます。機能⑤ 職員の勤怠管理にも活用可能
顔認証による職員の出退勤打刻が可能です。労働時間の長さが問題になる教育現場では、正確な労働時間を把握し業務改善に努める動きが活発化。出勤・退勤時に認証するだけで労働時間のデータが保管されるため、効率的に労働時間の管理をすることができます。