2023年3月31日
飲食店の開業にあたって、必要不可欠なのが内装・外装工事。しかし、多くの人は内装を発注したことなどなく、費用もつかみづらいのではないでしょうか。
当記事では、内装・外装工事の流れと必要な準備、希望を実現するためのポイントをご紹介します。
内装工事:
飲食店を開業するにあたり、「内装会社を探さないと」と思い立つのはどのタイミングでしょう。「物件が見つかって開店時期の目途がたってから?」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、「物件が見つかってから内装・外装工事業者を探す」では遅いと断言できます。
内装・外装工事は、自分の希望に適した業者の選定から始まります。次の章で解説しますが、工事業者には大きく分けて3つの種類があります。大きな違いは、デザインの自由度と費用です。出店を検討している物件が居抜き物件なのか、スケルトン物件なのかによっても予算感は変わってくるため、開業する飲食店のコンセプトから、適した業者を選択しましょう。
内装・外装工事に限らず、飲食店の開業には多額の資金が必要です。内装・外装工事の費用を少しでも抑えるために、希望に合致する複数業者の間で相見積もりを取ることをおすすめします。同じ工事内容を発注した場合にかかる費用を比べられるほか、業者間での競争が発生するため費用を抑えられる可能性があるというメリットがあります。業者を選定する際には忘れずに相見積もりをとりましょう。
業者が決まると、内装・外装工事に必要なおおよその金額が判明します。工事代金を自己資金で支払う場合には必要ありませんが、足りない場合には金融機関等から資金融資を受けなければなりません。
工事に必要なデザイン・設計~施工の工程のうち、デザイン・設計のみを担う会社です。デザイン性のある提案が期待でき、内装・外装に付加価値を付けたいと考える飲食店におすすめです。デメリットとしては、デザイン・設計業者のほかに施工業者にも発注する必要があるため、費用・工事期間ともに大きくなる可能性があります。予算に余裕があり、デザイン性を追求したいオーナーにおすすめです。
実際の工事を行う業者です。デザイナーが所属していない会社が一般的であるため、依頼する前にオーナー自身が施工箇所やどのような工事が必要なのかを把握しておく必要があります。スケルトン物件に比べて少ない工事で済む居抜き物件などを利用する際におすすめです。費用を抑えることができたり、工事現場での柔軟な対応が望めたりする利点があります。
上述したデザイン・設計~施工までの工程を一貫して行う会社があります。個別に発注する場合に比べて費用やコミュニケーションコストを抑えることができます。はじめての開業におすすめです。担当者間での意思疎通もスムーズであり、工事期間も短くなる傾向があります。
ホームページに掲載されている過去の事例は大きな情報源です。しかし、内装・外装業者のなかには中小企業も多く、ホームページに施工実績を掲載する余裕がない企業もあります。掲載数が少なかったり、更新頻度が低かったりしても、受注経験が少ない会社とは言い切れません。また、施工の技術の高さから、口コミで受注数を伸ばしている会社である可能性もあります。過去の事例からピンとくるものがあれば、1度担当者と連絡を取ってみることをおすすめします。
工事会社が「請負業者賠償責任保険」に入ってるか確認しましょう。請負業者賠償責任保険とは、工事中に損害賠償責任を負うような事故・トラブルが発生した場合に、その補償を得られる保険です。例えば、工事中に厨房機器が壊れてしまった、職人がケガを負ってしまった、近隣のテナントへ漏水させてしまったなどのトラブルが考えられます。
施工業者には契約不適合責任(債務不履行責任)があり、通常1年以内に営業に支障が出るような施工上の問題が生じた場合に無償で修繕を依頼できます。引き渡し後にどのようなアフターケアを得られるのか、開業後にトラブルが発生した場合の対応・連絡先などを含め確認しておく必要があります。
開業したい店舗のイメージに近い内装やデザインがあれば、画像やホームページなどを共有しましょう。画像のうち、どの部分を特に気に入っているのか、どんな素材が使われているのかなど、専門知識がなくても自然にイメージを伝えることができます。予算や物件の関係で妥協しなければならないポイントがあっても、具体的なイメージができているため優先するポイント・重要視しないポイントを相談する際に役立ちます。
飲食店のなかでも、カウンター席でラーメンを提供するのか、ゆったりとした店内でコーヒーを提供するのかなど、営業内容によって内装は大きく異なります。どのようなお店をどのようなスタイルで経営したいのか、担当者にコンセプトを伝えましょう。
スタッフの人数や役割によって、適した動線は異なります。厨房とホール、ドリンクを提供する場所、洗い場など、どのような配置にするのか動線を考えておきましょう。このとき、菓子店など営業形態によっては店内の配置が厳しく決められている可能性があるため調査が必要です。保健所からの営業許可を得るために満たさなければならない要件がある場合もあるため、事前に確認しましょう。コロナ禍で、営業時間の制限など大きな影響を受けた飲食業界。
少しずつ日常が戻りつつあり、この2年踏み出せずにいた飲食店の開業を決心された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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