2024年9月2日
国内でも2番目に人口が多い神奈川県。首都圏とは文化や嗜好が異なる点も多く、神奈川県を中心に展開する法人も多いです。
そんな神奈川県で法人が利用する光回線を選ぶには、どういったところに気をつければよいのでしょうか。
本記事では、神奈川県で光回線を選ぶポイントやおすすめの光回線をご紹介します。
よりよい光回線選びの参考になれば幸いです。
「そもそも神奈川県と東京で何が違うの?」
「法人でも個人でも選び方は同じじゃない?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
光回線サービスは数えきれないほどあり、サービス内容やサポート内容、料金などがそれぞれ異なります。中には、地域に特化したサービスを提供する光回線サービスもあります。
では神奈川県の特性に合わせて光回線を選ぶには、どのような点に留意すればいいでしょうか?
まずは光回線によくある「ウワサ」から確認していきましょう。
光回線は光ファイバーを使ってインターネットを利用しますが、そもそも光ファイバーが整備されていなければ光回線は使えません。
総務省によると、令和4年の時点で日本の光ファイバ整備率は99.72%となっており、神奈川県の光ファイバ整備率は100%となっています。
そのため一部の特殊な建物を除けば、神奈川県で光回線は導入可能です。
ただし、回線サービスによって提供エリアは異なる場合があるため、必ずご希望のサービスで光回線が利用可能とは限らない点は注意が必要です。
出典:総務省
人口が多いということは、即ち光回線の利用者が多いということです。人口が国内でも2番目に多い神奈川県では、光回線を導入しても繋がりにくいのでは?とご心配の方もいらっしゃるかもしれません。
日本国内の通信量は年間約1.5倍のペースで増加しており、IPv4は通信状態が混雑しています。IPv4は混雑に弱く、ピークの時間帯には通信が繋がりにくくなったり、通信が切断されてしまう「輻輳(ふくそう)」がしばしば発生してしまうという欠点があります。そのため、従来のIPv4という規格を使っていると、光回線が繋がりにくい時間帯がある場合があります。
しかし現在は混雑に強いIPv6という次世代規格が普及してきています。
IPv6ならIPv4の10倍以上の速度でインターネット通信ができ、輻輳も発生しにくくなっています。
また暗号化通信機能が標準搭載されており、アクセス情報を第三者に解析されるリスクも抑えることが可能です。
人口が多い神奈川県でも、IPv6を使っていれば安心して光回線を利用できるということですね。
近年は10Gbpsという回線速度を売りにしている光回線も多く見られます。
10Gbpsは都市部でしか使えないといった欠点もありますが、神奈川県であればサービスによっては10Gbpsの回線を使うことも可能です。
しかし、10Gbpsという回線速度はビジネスの場では必須ではありません。
例えばネットカフェなど大人数がインターネットを介して同時に動画を再生したりするような業態でない限りは必要がないでしょう。
リモート会議を含め、一般的な業務で利用する範囲であれば、1Gbpsでも支障がなく、十分な品質で業務を行うことができます。
法人契約と個人契約で最も異なるのは、ズバリ「法人名義で契約できるかどうか」です。
法人名義で契約できると、法人名義で請求書を発行できるようになります。会社用の携帯電話がある場合は、携帯電話とセット割にして請求をまとめることも可能です。
他にも、法人向けの契約だとVPNを利用できるといったメリットがあります。
法人名義で個人契約を受け付けている光回線もありますが、あくまで個人向けのプランなので、法人向けのサポートを受けられるわけではない点には注意が必要です。
不具合があった時すぐにサポートが受けられなかったり、業務に必要な固定IPが取得できなかったりと、不便な点もあります。
光回線には大抵、マンションタイプとファミリータイプの2種類のプランがあります。
戸建ての場合はファミリータイプ、マンションやアパート、オフィスなどはマンションタイプを選ぶと良い……と書かれていることもありますが、それは必ずしも最適ではありません。両者は回線を引き込む方法が異なります。
マンションタイプは建物の共用部分から分配してケーブルを引き込みます。一から回線を引かないため安価ですぐに開通できますが、分配している性質上、他の利用者の影響を受けやすく、利用が活発な時間に接続が不安定になる場合があります。
一方ファミリータイプは電線から直接ケーブルを引き込みます。一から回線を引くため高価で開通までに時間がかかることもありますが、独立しているため他の利用者の影響を受けにくいです。
安定を求めるならファミリータイプがおすすめですが、すぐに開通したい、予算が限られているといった場合はマンションタイプの方がマッチする場合があります。
法人が光回線を選ぶ際は、「法人名義で契約できるサービスかどうか」は真っ先に考えたいポイントです。
先述した通り、法人名義で契約できると法人名義で請求書を発行できたり、会社用の携帯電話とセット割にして請求をまとめたり、VPNを利用できるといったメリットがあります。
法人名義で契約できるだけでなく、充実したサポートなど法人向けのサービスを受けたい場合は、法人向けプランがある光回線や、法人専用の光回線を選ぶのがおすすめです。
そして気になるのは品質と価格のバランスです。安さを追求するあまり、業務に支障が出てしまう不安定な回線では問題ですよね。かといって早さを追求した独自回線だと工事費や毎月の通信費が高額になってしまうこともあります。
品質と価格のバランスを重視するなら、フレッツ光コラボの光回線がオススメです。フレッツ光コラボとは、事業者がフレッツ光と自社サービスなどを組み合わせてサービスを提供する仕組みです。
事務所に既にフレッツ光用の回線があれば工事不要で使えますし、NTTが提供するフレッツ光の確かな品質でインターネットを利用しつつ、提供会社独自の多様な特典やサポートを受けることができます。
現代社会において、ネット回線は業務に欠かせません。そんな回線に不具合が起きてしまったら大変ですよね。法人向けの光回線の場合、当日中にサポートを受けることも可能な場合が多いです。神奈川県近郊に拠点があれば、LANや配線に異常があってもすぐに来てもらうことができます。
一方で全国に展開している光回線だと、神奈川県への対応は時間がかかってしまうこともあります。
サポート面については、神奈川県近郊にも拠点がある光回線や、神奈川県に特化した光回線の方が安心して使うことができます。
私たちが普段使用するIPアドレスは動的IPといって、定期的にIPアドレスが変化するようになっています。
一方固定IPはずっと同じIPアドレスであり続けるIPアドレスです。
固定IPはビジネスフォンや監視カメラなどに使われており、業種にかかわらずビジネスには欠かせない存在と言えます。
しかし固定IPはどこでも気軽に手に入るものではありません。固定IPを発行してくれない光回線や、高額なオプション料金がかかるところもあります。
固定IPについては自社の業務内容や要件に合わせて必要性を検討するとよいでしょう。
しかし一見固定IPが不要なように見えても、後々固定IPが必要になってくるケースもあるため、ひとつは確保していた方が確実に便利です。
実は業務に影響が大きいのが、こちらの要素です。会社を運営するうえでは、光熱費や電気代、業務に使うソフトなど様々なコストが常にかかってしまいます。
通常は全てが別々の企業から提供され、大量の請求書が毎月発行されることになってしまいますが、一部の光回線ならプロバイダや電話料金などの請求書とまとめることが出来る場合があります。
請求書をまとめることによって会計処理の負担が大きく減り、業務の効率化が期待されます。
特に新規で事業開業される場合、請求書をまとめることで得られるメリットは甚大です。
電話と回線の工事が別の日程で行われると、立ち合いに必要な時間が倍増してしまったり、業務が思うように開始できないといった障壁になることがあります。
請求書をまとめる……すなわち同じ業者でまとめることで、同じ日にまとめてインフラを整備することができ、ストレスなく業務を始められます。
項目名 | MOT光 | ドコモ光 | auひかり | Softbank光 | NURO光 |
---|---|---|---|---|---|
法人対応 | 法人専用 | 法人契約可能 | 法人プラン | 法人プラン | 法人プラン |
IPv6 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
固定IP | 付属 | なし | なし | なし | 付属 |
料金 | 6400円/月 | 4400円/月 | 4180円/月 | 4180円/月 | 18850円/月 |
IPv6対応 回線+プロバイダの価格目安:6400円/月 (固定IPつき)
MOT光は、株式会社バルテックが提供する法人向け光回線サービスです。フレッツ光コラボ回線なので、安定して利用できます。
IPv6が利用できるプロバイダも提供しているので、回線とプロバイダを同時に契約できます。
光回線によくある2年縛りや途中解約違約金もないので、非常に導入しやすいのもポイント。
MOT光は全国で提供されている光回線ですが、名古屋にも拠点があり、素早いサポートを受けることが可能な点もおすすめです。
MOT光の最大の特徴は、固定IPがひとつ無料で付属していることです。
そのままのお値段で固定IPがひとつ手に入るので、今固定IPが必須ではなくても、今後固定IPが必要になった時も安心です。
バルテックは光回線とプロバイダの他に、スマホから会社番号で発着信可能なクラウドPBX(ビジネスフォン)や勤怠管理ソフト、オフィス家具なども提供しているので
、業務に必要なほとんどをワンストップでまとめて契約できます。請求書もまとめられるので、業務にかかる手間が大幅に削減可能です。
もちろんまとめて契約すると、電話と光回線の工事を同時に行ってくれるので、安心です。
MOT光についての詳細はこちら
IPv6対応 回線+プロバイダの価格目安:4400円/月 (固定IPなし)
ドコモ光はNTTコミュニケーションズが提供する光回線サービスです。
プランに応じて、いくつかのプロバイダから契約するプロバイダを選び、光回線とまとめて契約することが可能です。
標準では固定IPは利用できませんが、オプションで契約するプロバイダを変更することで固定IPも利用することができます。
ドコモで携帯を契約しているとセット割が適用できますので、社用携帯をドコモで契約している場合は非常に相性が良いと言えます。
IPv6対応 回線+プロバイダの価格目安:4180円/月 (固定IPなし)
auひかりはKDDIが提供する光回線サービスです。固定IPを利用することはできませんが、ひかり電話をはじめ、他にも様々なサービスを提供しているので、請求書をまとめることができます。
auで携帯を契約しているとauスマートバリューが適用され、スマートフォンの料金がお得になります。社用携帯をauで契約している方は特におすすめです。
IPv6対応 回線+プロバイダの価格目安:4180円/月 (固定IPなし)
Softbank光はソフトバンクが提供する光回線サービスです。月額500円のオプションで光電話を利用できたり、ユニットをレンタルしたりできるのが便利です。固定IPは利用できません。
ソフトバンクで携帯を契約しているとセット割が適用できるので、社用携帯をソフトバンクで契約している場合は更にお得になります。
回線+プロバイダの価格目安:18850円/月 (固定IPつき)
NURO光はソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線サービスです。
固定IPが無料で付属します。独自の回線を引いているため、他の利用者と競合して通信が遅くなりにくく、通信速度にも定評があります。
一方でNTTの回線とは異なる独自の回線を引くため、初期費用・月額料金ともにコストは高めです。工事費も2年で実質無料となりますが、逆にいえば2年より短い期間で契約解除した場合、残りの工事費も負担することになるため注意が必要です。
社員の数が多い企業など、コストをかけてでも早く安定した回線が必要な場合に相性が良いです。
本記事では神奈川県でも提供されている法人対応の光回線サービスをピックアップしましたが、必ず神奈川県全域・全ての建物でサービスが利用できるとは限りません。
細かい提供エリアは光回線サービスによって異なりますので、各提供会社にお問い合わせください。
神奈川県で光回線を選ぶポイントやおすすめの光回線をご紹介しました。今回ご紹介した以外にも沢山の光回線サービスがあり、サービス内容も多様です。 ご自身の会社に合ったサービスで、快適なビジネスライフをお過ごしください!