コロナ禍の倒産が相次いだネイルサロン業界では、セルフネイル専用の機器やスペースをレンタルできる「セルフネイルサロン」が注目を集めています。ネイルサービス市場へのコロナの影響やセルフネイルサロン増加の理由に加え、省コストでサロンを開業できるスマートロックシステムをご紹介します。
- コンテンツの目次
- 市場規模とコロナの影響、今後の予測
- 「セルフネイルサロン」の拡大
- セルフネイルサロンに適したスマートロック
1. 市場規模とコロナの影響、今後の予測
ネイルサービス市場の急速な拡大
ネイルサービス市場は、2005年の427.5億円から2015年には1,655億円へと急成長を遂げてきました。しかし、2015年以降は前年比1%前後の増加と、緩やかな増加が続いています。2018年の推計は 2,296億円、2020年には2,344億円に上ると予測されていました。
コロナ禍で倒産相次ぐ
2020年、コロナ禍での自粛生活や外出機会の大幅な減少により、店舗を構えるネイルサロンにとっては厳しい状況が続きました。2020年1~11月までに19店舗が倒産、この時点で2000年以降最も多い18件(2014年)を上回り過去最多を更新しています。
倒産増加の理由として、近年の店舗数の急増も挙げられます。市場拡大が続き、また独立や開業のハードルが比較的低いネイルサロンは全国で3万店に達するなど競争が激化していました。小規模サロンでは1日当たりの対応人数を増やすこともできず、価格を引き上げることもできないため店舗当たりの収益は悪化。そこに新型コロナの感染が拡大したことから、美容の中でも「不要不急」の性質が強いネイル需要がいち早く減少するなどの打撃を受けることになりました。
今後の予測
2020年夏の緊急事態宣言解除後は徐々に客足が戻るなど、顧客減少のピークからは脱出したとみられるネイルサロン。しかし、2021年6月を迎えた現在でも感染症の拡大は止まらず、以前ほどの需要を取り戻すにはかなりの時間を要する見込みで、さらに激しい競争を生き残る必要があります。
一方で、ネイルサロンに通う顧客層は拡大していることが分かっており、2020年2月に行われた調査では、20代女性の利用率が2割を超えるなど過去5年間で最も高い結果を更新。女性全体の利用金額も3年連続で増加するなど、利用者・利用層の拡大は希望が持てる結果といえるでしょう。
2. 「セルフネイルサロン」の拡大
セルフネイルサロンとは、ネイルサロンとの違い
セルフネイルサロンは、セルフネイルをするための空間や道具をレンタルできるまったく新しい形のネイルサロンです。おうち時間に簡単にネイルを楽しむ女性が増加しましたが、自分のネイルグッズではデザインが限られる、0から必要な道具をそろえるのは時間とお金がかかるといった悩みを解消することから人気を集めています。
ジェルネイルに必要な筆や硬化ライトだけでなく、たくさんのパーツや道具が置かれており、サロンの多様な機器を使用しながらセルフネイルを楽しむことができます。店舗によってはネイリストによるレクチャーを受けられるプランもあり、セルフネイルの技術を磨くこともできるサロンです。
セルフネイルサロンを利用するメリット
理由① ネイルサロンに通うよりも安い ネイリストによる施術ではなく、自分でネイルをするため、一般的なネイルサロンよりも価格は安いです。料金は多様なプランがありますが、1時間ごとに1000円といった時間制のお店や、1回で3000円前後の回数制のお店があるようです。必要な道具はサロンにそろっているため、道具を持ち運ぶ必要はありません。
理由② 好きな時間に利用できる 人気サロンや人気の施術者を希望する場合、通いたいタイミングでは予約が取れないこともしばしば。セルフネイルサロンであれば、席さえ空いていれば手軽に予約・ネイルをすることが可能です。店舗によっては顧客の生活スタイルに合わせて仕事終わりの夕方・夜も利用可能な店舗や、24時間いつでも施術可能と柔軟な店舗もあり、生活スタイルに合わせて通うことが可能です。
理由③ 持っていない道具や最新機器を試すことができる カラージェルやラメグリッター、たくさんのネイルストーンやスタッズなどのパーツを組み合わせてセルフネイルを完成させることができます。好きな物を選んで使えるので、自分で一から始めるセルフネイルよりもデザインの幅が広がるほか、使ったことがないようなパーツや道具を試せることも魅力です。
理由④ 友人との利用も可能 ホームネイルを楽しむ人が増えた今、簡単なデザインであれば自分で・友人に頼むという人も増加しています。複数人での来店が可能なサロンであれば、ネイルをしてあげたりやってもらったりといった楽しみ方も可能です。
理由⑤ ネイリストの指導を受けられる 店舗や料金によって、ネイリストのアドバイスやサポートが受けられる場合もあります。デザインや施術に関する悩みを解消でき、セルフネイルのスキルを磨くことができます。ネイルの雰囲気を変えたい時に、自分ではできないデザインを任せることができます。
3. セルフネイルサロンに適したスマートロック
「人に会わずに施術ができる」「24時間いつでも施術が可能」といった柔軟性を売りにしているサロンでは、人件費を抑えつつ安全に24時間営業を実現するシステムが必要です。
スマホ1台で完結するスマートロック
弊社が提供する施設予約システム・スマートロックでは、スマートフォン1台で施設の予約~解錠までを行うことが可能です。フロントで受付や鍵の管理をする必要がなくなり、無人施設でも安全に運営することができます。
特長① 会員はスマートフォンアプリで客室の解錠が可能 ウェブサイトから施設を予約。入室時にはQRコードで解錠を行うため、予約者以外が入室することはできません。無人でのサロン運営に適した設計です。
特長② カードや鍵は不要、紛失のリスクや発行費用を削減 予約~解錠までスマートフォンで完結、会員ごとの利用制限も行えるため、会員カードや鍵は一切必要ありません。紛失のリスクを減らすだけでなく、利用者が持つ鍵を管理する手間を省くことができます。
→無人化システムについて詳しく知りたい方はこちら4. 参考
・NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)「ネイル白書2020」
・Itnail「セルフでもサロンでもない?『セルフネイルサロン』のメリット」
・株式会社リクルートライフスタイル「【美容センサス2020年上期】≪ネイルサロン編≫」
・株式会社帝国データバンク「ネイルサロンの倒産が増加、過去最多を更新 店舗急増で競争激化、コロナ禍の直撃が追い打ち」
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