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試験会場で活用される顔認証。不正行為の防止・セキュリティ対策に効果的なシステム

試験会場で活用される顔認証。不正行為の防止・セキュリティ対策に効果的なシステム

資格検定試験や受験会場での活用が進む「顔認証システム」。精度が高く、なりすましがほとんど不可能であることから、替え玉受験などの不正行為の防止を目的に活用されています。当記事では、近年の資格検定試験市場の動向やコロナ禍での運営課題、生体認証を活用したセキュリティ対策をご紹介します。

コンテンツの目次
  1. 試験監督の業務内容
  2. 資格検定市場の課題・動向
  3. 不正防止・セキュリティを強化する「生体認証」
  4. VALTECの顔認証システム

1. 試験監督の業務内容

資格・検定試験を運営するスタッフや警備員の業務には、以下のようなものがあります。

① 試験会場の設営・準備
② 会場案内・誘導
③ 会場周辺の交通誘導
④ 受験者の本人確認
⑤ 試験について概要説明
⑥ 答案の準備・配布・回収・枚数確認
⑦ 試験中の巡回・巡視
⑧ 問題の修正を受験者に告知・伝達

近年では、試験開催による感染症拡大を防止するために、多くの主催者が感染対策を強化。来場者の体調への配慮など運営スタッフ・警備員の負担も増しています。


2. 資格検定市場の課題・動向

受験者減少により試験の中止・廃止が増加

「通訳技能検定」や「国際日本検定」など、ビジネススキルの指標として利用された検定試験が近年相次いで廃止・中止に。なかには、毎年7,000-8,000人の受験者を集めた「緑・花文化の知識認定試験」など、趣味の一環として資格を取る人に人気の試験もありました。

廃止・中止の原因としては、受験者減少による運営資金の低下が考えられます。
運営団体は、転職などのタイミングで資格が適切に評価されるよう働きかけたり、知名度向上のための発信を続けたりしています。しかし、資格・検定試験市場のメインターゲットである若者の人口が減少していること、売り手市場が続き資格取得により自らの価値を上げようという若者が減っていることから、受験者の減少は続いています。

各団体は、運営コストを抑えつつ試験運営を行えるよう工夫を凝らしていますが、感染症対策など新たな問題が浮上したことからも厳しい状況が続いています。

コロナ禍で試験中止・受験者殺到など混乱も

コロナ禍では、様々な試験の中止が相次ぎました。特に影響が大きかったのは、英語民間試験の「TOEIC」受験者です。学生の受験や単位取得、就職試験でも利用されるTOEICは受験者が非常に多く、試験が中止になった際には多くの学生・団体が影響を受けました。
試験再開後も、受験申込の殺到によるサーバーダウンなど問題が発生。抽選方式で受験資格を与えたり、一部試験ではオンライン受験を取り入れたりといった対応がされています。

さらに、大学や公共施設を利用できなくなったことによる会場借用料、感染予防策実施に伴う資材・人件費、運営方法変更やセキュリティ対策にともなうシステム費用等の増加に伴い、2021年10月には受験料が値上げされることに。感染症拡大による混乱は未だ続いていることが分かります。

マスク姿での本人確認。替え玉受験のリスク増加

試験会場では、入場する際に運営スタッフによる本人確認が実施されます。受験票の写真と比べて本人であるかを確認しますが、コロナ禍ではマスクで顔の半分以上が隠れた状態で本人確認が行われています。マスクを外して確認をすることは不可能ではないものの、感染リスクや時間がかかることから行われていません。

現在の確認方法を継続すると、受験者本人より成績の良い人間が代わりに受験する「替え玉受験」を見逃してしまうリスクがあります。そのため、運営団体では生体認証など厳重な本人確認システムを導入し対策を行っています。
この他にも、部外者の立ち入りを防止するセキュリティゲートやオンラインでの受験状況を監視するシステムなど、不正行為を防止するためのシステムの導入が進んでいます。


3. 不正防止・セキュリティを強化する「生体認証」

「生体認証」とは、顔や指紋などの生体情報を使って本人を識別する仕組みです。事前に本人を識別するための生体情報を登録し、認証時に読み取った情報と照合をすることで本人を識別します。

生体認証のなかでも、空港やイベントなど多くの人が出入りする場所では「顔認証システム」の利用が進んでいます。目や鼻など顔の特徴的な部分や顔領域の位置、比率などを元に本人確認をする技術であり、その精度はAIを使ったディープラーニングにより向上します。現在では企業のサービスだけでなく強固なセキュリティが求められる銀行、国家インフラまでに幅広く活用されるようになりました。

顔認証システムの特徴

特徴① 高度なセキュリティ効果

現在では、ID・パスワードやカード、鍵などを利用した本人確認が一般的です。しかし、それらの情報があれば他人であっても本人になりすますことが可能であり、犯罪につながりかねません。

顔認証では他人になりすますことはかなり困難であるうえ、万が一問題が発生した場合には照合時の顔を「顔画像ログ」として残せるため、管理者が目視確認・共有することも可能です。これらの機能を活用することで犯罪の抑止につながります。

特徴② カードや鍵・IDの紛失・失念の心配がない

顔認証を含む生体認証技術は、身体的特徴を利用します。イベント会場に入場するためのカードを失くしてしまった、パスワードを忘れてしまったなどのトラブルを防止するだけでなく、高いセキュリティ効果を実感することができます。

特徴③ 非接触・非拘束での認証

カードや鍵の提示は不要であるうえ、指をかざす等の特別な動作は不要です。両手がふさがっていても認証でき、ソーシャルディスタンスが重視されるコロナ禍では衛生面に配慮し認証できることから注目を集めています。

特徴④ 専用装置が不要

防犯ゲートなどの特殊な装置は利用せず、一般的なWEBカメラでも利用が可能です。登録用のデータとして既存の顔写真を取り込むこともできるため、導入時もスムーズに利用を開始することができます。

特徴⑤ 利用者の心理的負担が少ない

顔認証は、普段から人が相手を判別している方法をシステム化したものです。指紋や静脈での認証と比べ身近であり、利用者の心理的負担が少ないといわれています。

他の生体認証技術との比較

生体認証のなかでも活用が進む「指紋認証」「静脈認証」
指紋認証はコストを抑えつつ生体認証システムを導入したい場面におすすめであり、静脈認証は手のひらや指の内側などの静脈を赤外線カメラで読み取り個人を判別します。生体認証のなかでも認証精度が高く、高いセキュリティレベルを維持したい場面で活用が進んでいます。

下の表では、指紋認証・静脈認証・顔認証の特性を比較。ご利用の場面に応じて、適した認証システムを選択しましょう。


4. VALTECの顔認証システム

顔認証でセキュリティ・感染症対策ができる入場ゲート

機能① 約1秒で高速認識・複数人の同時認証も可能
本人確認や入退場管理に便利な顔認証システム。約1秒で認証可能、なりすましが不可能な生体認証を採用しているため、部外者の立ち入りを阻止します。同時に20人以上の複数認証にも対応しており、スピーディーな入退場管理・スタッフの負担減に効果的です。

機能② 体温をリアルタイムで測定・表示
顔認証と同時に検温を実施、体温をリアルタイムで表示します。マスク着用時(非着用時)も本人を認識できる上、着用していない場合には音声アラートで警告します。入場ゲートと組み合わせ、規定以上の体温であればゲートを開かないなどの設定も可能です。
→顔認証システムの詳細はこちら


スマートフォン1台で解錠可能なスマートロック


試験会場の出入り口をスマートフォン一台で解錠できるシステムです。予約の際に受け取るQRコードで、会場エントランスやブース・ロッカーなどの解錠が可能。情報はクラウド上で管理されるため、本部スタッフが管理業務を担うことも可能です。
→スマートロックの詳細はこちら


4. 参考

・株式会社リアルゲート「試験運営をアウトソーシングすることで得られること」
・株式会社矢野経済研究所「教育産業市場に関する調査を実施(2020年)」
・株式会社イード「TOEIC L&R公開テスト受験料値上げ、コロナの影響により受験者を抽選で決定」

試験会場のセキュリティ対策について
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日付: 2021/11/04
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