オフィスの内装工事の流れや費用、おしゃれな施工事例も紹介

2024年8月22日

内装工事 オフィスの内装工事は、壁・床・天井・設備などを新しくしたり、リニューアルしたりする工事です。

「内装工事の予算が限られていて、どこまでできるかわからない」
「移転で内装工事の納期が決まっていて、間に合うか心配」


オフィスの内装工事を担当されている方から、上記の相談や不安を多くいただきます。
オフィス環境を改善よりよくするため、デザイン・設計だけでなく、目的にあった適切な素材や工法の選定して、壁や間仕切り、床や天井、電話とLAN配線工事など多岐にわたって様々に考えることがあります。
スムーズに工事を進め、会社がより働きやすい環境づくりを行うために、どのような部分に気を付ければ良いのでしょうか。
この記事では、内装工事のポイントや業者の選び方、費用の目安などについて解説します。
最新の事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次



内装工事とは

オフィスの内装工事とはレイアウトの変更をもとに、パーテーション施工や壁工事、空間用途に合わせて天井工事や床工事、電話配線・LANケーブル・電源等を床下に配線するOAフロア工事、給排水やセキュリティ対策、防災設備や空調設備など様々な工事が含んだ総合的な工事を言います。
オフィスの内装工事は1つの分野だけでなく、様々な専門知識をもって、多くの工程を必要とされるので、特に最近においては様々な素材や工法を用いる施工だったり、電話やLAN配線、オフィスセキュリティ機器も進化してより一層の複雑化しています。
専門性が高くなっているため、自社で行うことが難しく、それぞれの工事業者を選定するので、多くの手配とやり取りが発生します。
内装工事のきっかけとして移転のタイミングで行うことも多く、新規オフィスの契約や現事務所の退去の際の原状回復工事を考慮すると、限られた時間と予算の中で、任された担当者は困惑する事が多くあります。
これらの複雑化されたオフィスの内装工事に対して、確実に理想のオフィスを構築するには、計画段階の早いタイミングでオフィスづくりの専門会社にご相談することをお勧めします。

オフィス内装工事の種類

l  建築工事

建築工事とは、オフィスの壁や天井、床といった空間を作り上げるための内装に関わる工事のことです。
さらに分けると以下の4つに区切られます。

◆ パーテーション工事

間仕切りや壁工事とも言われ、個室を作ったり、エントランスを作ったりする工事になります。
パーティション工事

◆ フロア工事

フロアカーペットの張り直しや、タイルカーペットやフロアタイルなど、様々な種類の床材をレイアウトや要望に合わせて工事します。 フロア工事

◆ 天井工事

天井面の工事となり、システム天井や在来天井、スケルトン天井の施工や、照明器具を変更する工事も含まれます。

天井工事

◆ 造作工事

既製品の家具や部材で納まらなかったり、こだわりのレイアウトには造作工事で対応いたします。

造作工事

l  電気・照明設備工事

電気工事には、照明やコンセント、漏電・分電盤などの多くの種類があります。
天井の照明追加や変更、オフィス内のOAタップなどの電気配線追加、照明スイッチの追加工事などがあります。
 

l  空調設備工事

空調設備工事は、室内の温度や湿度を調整する目的として空調と換気に関る設備の工事です。
エアコンや換気などの空調設備と、排煙設備や配管、ダクト工事の喚起設備があります。  

l  衛生設備工事

衛生設備工事は、飲み水の供給や排水を整備することを目的として、給排水や給湯などに関わる設備工事です。 トイレ設備の改修や新設、洗面台や給湯設備、飲料水供給のための水道管の修理や交換、浄水器の設置などがあります。  

l  防災設備工事

スプリンクラーなどの消火設備、消火器、火災報知器や誘導灯、非常放送設備の設置工事など、防災工事で設置される防災機器は、消防法により設置が義務づけられています。 煙感知器や熱感知器など機器によって設置基準が異なるため、防災工事の際には事前確認が必要です。  

l  セキュリティ工事

顧客情報や会社の機密情報の漏洩を防ぐために、外部および内部の防犯対策の強化は企業にとって必須になっています。
監視カメラシステム、入退室管理システム、無人受付システムなどの種類があり、認証方式もカードキーや顔認証のほか、スマートフォン認証などがあります。  

l  電話・LAN(弱電)工事

電話・LAN工事では、電話回線やインターネット回線の工事を行います。オフィスでは通常、ビジネスフォンを利用しているケースが多く、ビジネスフォンの配線とインターネットの配線は別になります。
最近では、クラウド電話を利用するケースが多くなり、その場合はLAN配線だけで電話とインターネットが利用できるのと、無線LANを利用すれば配線自体が不要になったりすることが可能です。  

 

オフィス内装工事の費用の目安

オフィス内装工事の種類と費用の目安について解説します。  

l  坪単価での工事費用の目安

オフィス内装工事の費用は、坪単価で計算されることが多いです。

坪単価は、工事の内容や選択する素材、デザインの複雑さによって異なりますが、以下が一般的な目安です  

シンプルな内装工事: 坪あたり約5万~10万円

標準的な内装工事: 坪あたり約10万~15万円

高級な内装工事: 坪あたり15万円以上


  これらは目安であり、具体的な金額はプロジェクトの詳細や使用部材や素材により変動します。
また、オフィス家具などは含んでおりませんので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。    

l  内装工事範囲での工事費用の目安

◆ 全体的な内装工事

オフィスを全て作り直したり、移転により新規事務所にてオフィスを全体的に内装工事をする必要があったりする場合は、デザインもレイアウトも一から設計しますので、自由度は高い反面、工数と費用はかかります。  

◆ 部分的な改装

特定な場所を新しくしたい場合は、部分的な工事になります。
会議室やリフレッシュスペースを改装する、フリーアドレス導入のためにレイアウトを変更する、web会議用の個室スペースを作るなど、目的を定めた改装であることが重要です。
  部分的な工事の場合、全体的な工事に比べて若干割高になることがありますが、大掛かりなパーテーション工事などをせずに、個室ブースやパ-テーションブースを使って簡易工事で済ませられることが多いです。

 

オフィス内装工事を行う手順とスケジュール

内装工事を実際に行う時に役立つ手順とスケジュールを説明します。
事務所全体を行う内装工事は工事日の半年ほど前から動き始める大きなプロジェクトになります。
部分的な内装工事の場合でも、大体半年~3か月前くらいになること事が多いです。
一般的にスモールオフィスだと下記のようなスケジュールで進めていきます。
内装工事の成否は、事前の準備にかかっています。余裕をもった計画が大切です。 余裕をもって計画を立て、スムーズなオフィス移転を目指しましょう。 期間に分けて詳しく解説していきます。  

l  6ヶ月~3ヶ月前

◆ 内装工事の計画立案

内装工事を行う場合、まずは内装工事の計画を立てます。
重要なのは「内装工事の目的・コンセプト」を明確にすることです。
なぜオフィスを内装工事するのか、内装工事のメリット・デメリットは何か? 現在の経営課題は何か? などです。
理想的なオフィスを作るためには、会社のコンセプトを明確に整理し準備しておくことが重要です。
まずは「内装工事をするにあたって目指す目標」を設定しましょう。
目標を設定するにあたり、現在の課題を知る事も必要になります。現従業員にヒアリングするなど、今のオフィスや働き方に関する「現状調査」も併せて行いましょう。  

l  2ヶ月~1ヵ月前

◆ オフィスのレイアウトの決定

内装工事の計画ができたら具体的なレイアウトプランを決定していきます。レイアウトは一旦決めると簡単には変更はできません。入念に検討しましょう。
社員全員が使いやすいようなレイアウトが望ましいので一部の担当者で決めてしまうのは避け、各部署の意見を聞き、意見を反映しながら決めましょう。
レイアウトプランは、始めにオフィスの見取り図を確認しながら、「応接室」「会議室」「休憩室」など、必要なスペースを大まかに決めていきます。
あとは専門業者のアドバイスを受けながら、法令で定められている動線や空調設備の位置などを踏まえ、家具、コピー機などのOA設備、それに合わせたLAN設備の配置計画を策定し具体的なレイアウトプランを作成します。
書類の収納計画もこの時期に併せて策定すると、後々スムーズに整理ができます。
内装のレイアウトはデザインひとつで従業員のモチベーションを大きく左右してしまいかねない重要な事項です。はじめに設定した内装工事の目的に基づきながら従業員の意見を取り入れつつ、快適に過ごせるオフィスレイアウトを決定していきましょう。


■ワンポイント:フリーアドレスレイアウト
多くの企業がフリーアドレスのオフィスレイアウトを採用するようになりました。
固定席をなくし、社員が自由に席を選べることで、コミュニケーションの活性化や業務の効率化を実現。
テレワークとの併用にも適しており、柔軟な働き方を促進することも狙いです。
フリーアドレスオフィスのレイアウトもお任せください。詳しくはコチラをご参照ください。
フリーアドレスオフィス

 

◆ オフィスの内装工事依頼

実施レイアウト図面確定後、内装工事、LAN通信工事、電気工事、空調工事等の業者の選定・依頼を行います。
各業者への依頼は余裕をもって進められるよう、工事日の1か月前を目途に済ませると良いでしょう。
※工事の内容によってはビル管理会社が指定工事業者を使う場合と、借主側で選定・依頼する工事業者でも施工が可能な場合がありますので、ビル管理会社への確認が必要です。  

l  1ヶ月~2週間前

◆ 内装工事スケジュールの詳細決定

オフィスレイアウトなどが決定したら内装工事の詳細スケジュールを作成します。 スケジュールは内装や設備工事などの進行具合などを細かく考慮しながら、詳細を決定していきます。
内装工事の日程が決定したら、社員へ全員に周知します。
オフィスでのレイアウトや書類収納庫の棚割り、各自パソコンなどの電子機器の移動方法、廃棄物の処理方法や作業スケジュールに加え、新オフィスのコンセプトや働き方の改革について等も社員へ共有し、社員全員で取り組むようにしましょう
各社員はスケジュールをもとに、残す物や廃棄する物などを選別しながら、少しずつ梱包作業を開始し、通常業務に支障をきたさぬように進めます。  

l  当日

◆ 内装工事の開始

内装工事において気を付けなければならないのは各社員のデータのバックアップです。
、何らかの理由でデータが消えてしまうという事もないとは言えません。失う事のできない重要なデータは必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
移転の際に発生する産業廃棄物は法律に則って処理します。
倉庫や工場ではなく、一般のオフィスでもオフィス移転時に出るゴミは産業廃棄物になる場合があります。産業廃棄物は廃棄物処理法に則って処理しなければなりません。

例えば、オフィス移転で出る産業廃棄物には以下のようなものがあります。
オフィスデスクやオフィスチェアー、スチール製のロッカー、パソコン、モニター、プリンター、テレビ 、冷蔵庫、ケーブル類など

廃棄物の処理については以下のような方法があります。

・専門業者に引き取りに来てもらう
・自社で車を手配して専門業者に持ち込む
・買取業者を利用する

専門業者に引き取ってもらうのが一般的ではありますが、コストや、自分たちでできる体力的な部分のバランスを考えて、一番負担にならない方法を選びましょう。

 

内装工事を依頼する業者選びのポイント

オフィス移転を行っている業者は数多く存在するため、どの業者が良いか悩む方も多いと思います。
その中でも自社に合った業者を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

l  移転の実績

実績や経験が豊富な業者であれば、オフィス移転のノウハウが蓄積されているため安心して任せられます。
特にオフィスの移転は今までの実績や経験がないとスムーズに進まない可能性もあるので、HP等をしっかり確認し、その会社のオフィス移転サービスがどのようなものかを把握しておきましょう。
また、オフィスの内装やレイアウトも移転に合わせて依頼したい場合、作成事例などを確認するのがおすすめです。
大体のHPには写真付きでレイアウトの事例が記載されています。イメージが湧きやすくなるため、参考にしましょう。
 

l  サービスの範囲

どの作業まで対応できるのか、サービスの範囲は移転業者ごとに異なります。
最近はオフィス移転をトータルで行っている会社が多くなってきていますが、会社ごとに得意分野があるため、事前にHP等で確認しておくと選定範囲が絞られます。
例えば、スモールオフィスを想定しているのに、名前をよく聞くからと大規模移転を得意としている業者を選ぶと、サービス面は充実しているが料金面で合わなく、別の業者を探し直すなど手間の原因となります。
また、大規模な移転を計画しているのに、料金が安いからとスモールオフィスを得意としている企業を選定すると、思うように進まずスケジュールに遅れが出ることもあります。規模感やイメージと合う企業の選定も重要なポイントです。
 

l  アフターフォローの有無

オフィス移転は内装や荷物の運びこみが完了したら終わりではありません。実際に業務をし始めてから気づく点や、搬入した什器に不良品が混ざっていたなど 不具合が起こることも想定されます。トラブルが起きた場合にすぐ対処してくれる業者にお願いしておくと、何かあった時に困りません。 業者によってサポート体制は異なるため、どのようなフォローを行ってくれるか確認しておくことをおすすめします。  

l  価格

オフィス移転には多額の費用がかかります。そのため、コスト削減できるところはなるべく削減しようと考える企業が多いです。
見積もりを取る場合はなるべく複数の業者からお見積りを取り、予算の範囲内で依頼できるところを選ぶことも重要です。ただし、価格は依頼するサービスの範囲によっても異なってきます。価格が安いという理由だけで選定してしまうと、自社で対応する範囲が増えてしまい、従業員の方や担当者の負担が増えてしまうため注意しましょう。
また、スモールオフィスの場合、なるべく業者を使わず、自分たちでできるところまでやってしまおうと考える企業は多いですが、いざやってみると専門的なことも多く、移転の失敗にも繋がりかねません。
サービスの範囲をきちんと確認し、最適な業者選びができるようにしましょう。

 

オフィス内装工事の事例10選

弊社が対応した実際の事例をご紹介していきます。

内装工事・スチールパテーション工事

ガラスを利用して視界が開けることで見通しがよくなり、空間に奥行きが出るように施工しました。 内装工事
お客様の業種 建設コンサルタント
施工期間 2日
坪数 80坪

内装工事・エントランス工事

エントランスホール、受付カウンターを作成。「高級感と近未来」というイメージワードを元にデザインしており、受付カウンター下に間接照明を入れることで、異次元を演出しました。 内装工事・エントランス工事
お客様の業種 レンタルオフィス事業
施工期間 3週間
坪数 200坪

内装工事・パーテーション工事・設備工事

内装工事・パーテーション工事・設備工事
お客様の業種 ブライダルプロデュース
施工期間 2日
坪数 15坪

内装工事・木製パーテーション工事

会議室およびミーティングルームを木製パーテーションで統一。温かみのあるリラックスした雰囲気になりました。 内装工事・木製パーテーション工事
お客様の業種 通信機器メーカー
施工期間 4日
坪数 30坪

エントランス工事・電気設備工事

エントランスホールの奥行きが短く、オフィスへの扉もあるため、木製のボックスはできるだけ飛び出さないよう設計。
サインはステンレス板にサンドブラスト加工を施しカット、ロゴと文字に脚をつけて壁から浮かせて取り付けました。カウンターはボックスと同じ素材で作製、受付電話用の配線を施工時に通しています。 エントランス工事・電気設備工事
お客様の業種 通信機器工事
施工期間 1日
坪数 3坪

エントランス工事・電気設備工事

エントランスは、奥行が短くて正面は窓、サインプレートの設置が難しいエレベーターホールだったため、窓からの採光は取りつつサインを取り付けるために格子を設置。その格子にサインプレートを取り付け、オフィスだとひと目で分かるエントランスにしました。
ロゴと文字に脚をつけて壁から浮かせて取り付けました。カウンターはボックスと同じ素材で作製、受付電話用の配線を施工時に通しています。 内装工事
お客様の業種 化粧品・アパレル製品製造・販売
施工期間 1日
坪数 20坪

内装工事・エントランス工事

塾だが、開放感があるカフェ風のイメージの内装にしたいというお客様からのご要望でした。あたたかみのある木を用いたレイアウトと雰囲気にまとめました。 内装工事・エントランス工事
お客様の業種 経営塾
施工期間 2週間
坪数 150坪

内装工事・パーテーション工事・家具一式

内装工事・パーテーション工事・家具一式
お客様の業種 駐車場経営
施工期間 4日
坪数 70坪

内装工事・移転・家具一式

内装工事・移転・家具一式
お客様の業種 製薬会社
施工期間 1週間
坪数 100坪

内装工事・移転

内装工事・移転
お客様の業種 フォトスタジオ
施工期間 1週間
坪数 60坪


まとめ

オフィスの内装工事を行うためには、目的を明確にして、それぞれの専門的なアドバイスを受けて、しっかりしたスケジュールを立てることが重要です。
木製家具メーカーでかつ、オフィスの内装工事や、電気工事、配線工事を含めると年間12,000件以上の実績をもつバルテックは、オフィス空間デザインという内装工事部門を運営して、お客様のご要望を丁寧にヒアリングさせていただき、最適な内装工事とソリューションをご提案します。
家具のご提案から、デザイン・設計、施工、アフターフォローまでワンストップでのサポートが可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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投稿日: 2024年08月22日、
カテゴリー: ブログ
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