ICTツールを活用し薬局業務を効率化。人手不足や「かかりつけ医」機能に対応

ICTツールを活用し薬局業務を効率化。人手不足や「かかりつけ医」機能に対応

高齢化が進み医療機関や調剤薬局の重要性が増す中、業界は多くの課題を抱えています。薬剤師の不足や顧客ニーズの多様化に対応するため、ICTツールを利用し業務改善を推進する施設も増加しています。当記事では、調剤薬局業界の課題や活用されているICTツール、省コストで24時間無人運営を実現する実現するシステムをご紹介します。

コンテンツの目次
  1. 調剤薬局業界の動向
  2. 調剤薬局のICTツール活用
  3. 業務改善を実現する店舗無人化ソリューション

1. 調剤薬局業界の動向

市場規模と予測

2019年-2020年の調剤薬局業界の業界規模(主要対象企業6社の売上高の合計)は9,686億円。ここ数年は市場規模の拡大が続いており、業績は右肩上がりの状況が続いています。

今後も高齢化の進展による調剤機会の増加が見込まれますが、国民医療費を抑制するため、調剤報酬算定要件の見直しや段階的な薬価の引き下げが実施されています。そのため、従来通り市場規模拡大は期待できない状態にあります。

調剤薬局業界が抱える課題

課題① 診療報酬や薬価改定による売り上げ減少
調剤薬局業界が抱える大きな課題の一つに、診療報酬・薬価の価格改定があります。高齢化による医療費の拡大を抑制するため取り組みとして行われ、処方率の高い門前薬局の調剤基本料や薬価の引き下が影響し、多くの企業が苦戦する状況にあります。

少子高齢化が進む国内では、2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる超高齢化社会を迎えます。医療費が財政を圧迫することから、調剤報酬や薬価の引き下さげは今後も行われることが予想されています。

課題② 薬剤師の不足
日本全体をみても労働人口の減少は問題になっていますが、医療業界でも薬剤師不足が深刻化しています。 2006年に薬学教育6年制が開始されたことから、薬学系の大学や学部・学科が増加し、薬剤師の人数も年々増加しています。しかし、医薬分業や高齢化が進んだことから薬局やドラッグストアの店舗数が増加しているため、人手不足の店舗に薬剤師が集まらない状況が起こっています。さらに、約7割が女性といわれる薬剤師は、結婚や出産などライフイベントを機に休職や時短勤務を希望する女性が多くいることもあり、薬剤師不足は解消されていません。

課題③ 「かかりつけ医」として求められるサービスの多様化
高齢化の進展に備え、政府は病気の予防や健康サポートを担う「かかりつけ医」としての機能を薬局に求めています。具体的なサービスとしては服薬情報の一元的・継続的な把握や、24時間対応・在宅診療などを求めていますが、特に24時間対応や在宅対応に関しては経験豊富な薬剤師が少ないことや、経営効率が悪いことから、対応薬局は条件を満たす経営状況に余裕のある薬局に限られています。増加する薬局機能を持つドラッグストアとの差別化を図る意味でも、「かかりつけ薬剤師・薬局」としての業務の強化が必要です。

2. 調剤薬局のICTツール活用

ツール活用のメリット

メリット① 業務改善により薬剤師不足を解消・待ち時間短縮
ツール活用による業務改善は、薬剤師不足を解消するだけでなく患者さんにとっても良い効果をもたらします。病院での長い待ち時間の短縮、医療安全(認証システム)、検査結果が即時に分かることで診断から治療までの時間短縮にもつながるなど、医療の質向上にもつながります。

メリット② コスト削減
事務スタッフが行っていた機能をITツールに任せることで、人件費を削減することができます。さらに、スタッフの時間を有効活用することができ、顧客対応などに時間を割き落ち着いたミスのない対応を行うことができます。

メリット③ 多様なニーズへの対応・顧客層の拡大
オンライン服薬指導や夜間運営を行うことで、地方や日中薬局に行く時間が取れない人、体が不自由で在宅指導を受けたい人なども薬局を利用することが可能です。「かかりつけ医」としての機能が求められる今後の調剤薬局に不可欠なツールといえるでしょう。

導入が進んでいるサービス・事例

【薬局向け自動受付、自動入力システム】処方箋の入力業務をなくす 株式会社プレカル「precal」

【薬局専用自動精算機】会計業務を95%削減 株式会社BeOPT「ファーマキューブ」

【服薬指導・薬歴作成タブレット】薬歴作成業務を効率化 株式会社カケハシ「Musubi」

【医薬品の在庫共有】登録無料で在庫ロスを実現 株式会社ファーマクラウド「MedShare」

【日本初の無人薬局】「日本初『ロボット薬局』誕生 営業時間外も処方薬お渡し」

3. 業務改善を実現する店舗無人化ソリューション

24時間営業を省コストで実現する施設無人化ソリューション

弊社が提供するシステムを活用することで、コストを抑えつつ24時間営業を実現することができます。完全無人での施設運営が可能になるため、人手不足に悩む店舗や夜間の顧客対応が難しい店舗でも安心して利用することが可能です。

特長① 利用開始・予約・決済をすべてオンラインで完結
事務作業に膨大な時間を取られていませんか?書類の作成や入会の受付、カード発行、電話対応などバックオフィス 業務を自動化することで、お客様とのコミュニケーションや店内環境の改善、新サービスの開発や集客などに時間を充てることができるようになります。

特長② 来店予約から解錠までをスマートフォン1台で
WEB上での予約システムを利用し、発行されるQRコードで入店が可能です。スマートフォン台で完結するため、初めての利用者も無理なく活用することが可能です。


特長③ 完全無人・セルフ運営を可能に
スマートロック、予約システム、入退場ゲート、キャッシュレス精算機などを揃えると別々のメーカーに依頼することになるため、管理の手間や導入コストが増えてしまいます。バルテックなら一社で全てのシステムを賄えるため、管理維持の手間、コストを大幅に低減、無人運営に必要な機能を利用できます。
→店舗無人化ソリューションについて詳しく知りたい方はこちら

5. 参考

・厚生労働省「医科・調剤医療費の動向調査:集計結果」
・厚生労働省「かかりつけ薬剤師・薬局の推進について」
・日本医師会「かかりつけ医とかかりつけ医機能について」
・株式会社メディカルリソース JPラーニング「激変予想の業界と薬剤師」
・株式会社デジタル&ワークス 業界動向サーチ「調剤薬局業界」
・株式会社ファーマリンク「【2020年最新版】薬剤師不足で争奪戦が発生中!特に深刻な地域とは?」
・医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院「医療の未来を変えるIT化の推進」



→店舗無人化システムについて
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日付: 2021/05/26
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