開業前に必要な内装・外装の準備とは?費用とポイントを解説

2023年3月31日

開業前に必要な内装・外装の準備とは?費用とポイントを解説

飲食店の開業にあたって、必要不可欠なのが内装・外装工事。しかし、多くの人は内装を発注したことなどなく、費用もつかみづらいのではないでしょうか。
当記事では、内装・外装工事の流れと必要な準備、希望を実現するためのポイントをご紹介します。

目次
  1. 1. 内装工事・外装工事とは
  2. 2. まず知っておくべきこと
  3. 3. 内装工事・外装工事の流れ
    1. ・業者の選定
    2. ・業者ごとに見積もりを取る
    3. ・資金調達
    4. ・業者への発注
  4. 4. 内装・外装工事業者の種類
    1. ・デザイン・設計会社:予算問わずデザイン性を追求したい方向け
    2. ・施行会社:居抜き物件で費用を抑えたい方向け
    3. ・デザイン・設計・施行会社:はじめての開業に
  5. 5. 業者の比較ポイント
    1. ・飲食店工事が得意分野か
    2. ・設計・施工事例を確認
    3. ・請負業者賠償責任保険の有無
    4. ・引き渡し後のアフターケア
  6. 6. 希望の内装・外装を実現するために
    1. ・イメージ画像を収集しておく
    2. ・席数・配置を考えておく
    3. ・厨房・ホールのオペレーション
    4. ・予算
  7. 7. 内装工事の悩みを無料で相談できる場所

1. 内装工事・外装工事とは

内装工事・外装工事とは 内装工事:
電気・ガス・水道・空調・給排気などの設備工事を指します。

外装工事:
外壁の塗装や張り替え、お店の顔となる正面デザインや看板サイン工事などを指します。

2. まず知っておくべきこと

「物件が見つかってから業者を探す」では遅い

「物件が見つかってから業者を探す」では遅い 飲食店を開業するにあたり、「内装会社を探さないと」と思い立つのはどのタイミングでしょう。「物件が見つかって開店時期の目途がたってから?」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、「物件が見つかってから内装・外装工事業者を探す」では遅いと断言できます。
実際に内装・外装工事が始まるまでには、内装会社を探す(インターネット検索・紹介など)、問い合わせ、打ち合わせ、店舗物件で現地調査、工事業者からの提案、検討、発注…と多くの工程が必要です。希望の物件が見つかって契約してしまえば、その日から家賃が発生します。1日でも早く開店して売上をあげたいと考えるのは自然なこと。内装・外装工事の遅れによって開店日が遅れるなんてトラブルを防ぐために、物件探しと同時並行で内装・外装工事業者を探す必要があります。

3.内装工事・外装工事の流れ

業者の選定

業者の選定 内装・外装工事は、自分の希望に適した業者の選定から始まります。次の章で解説しますが、工事業者には大きく分けて3つの種類があります。大きな違いは、デザインの自由度と費用です。出店を検討している物件が居抜き物件なのか、スケルトン物件なのかによっても予算感は変わってくるため、開業する飲食店のコンセプトから、適した業者を選択しましょう。

業者ごとに見積もりを取る

業者ごとに見積もりを取る 内装・外装工事に限らず、飲食店の開業には多額の資金が必要です。内装・外装工事の費用を少しでも抑えるために、希望に合致する複数業者の間で相見積もりを取ることをおすすめします。同じ工事内容を発注した場合にかかる費用を比べられるほか、業者間での競争が発生するため費用を抑えられる可能性があるというメリットがあります。業者を選定する際には忘れずに相見積もりをとりましょう。
この際、見積もりの見方には注意点があります。単純に見積もりの金額総額だけを比較するのではなく、各項目に含まれる工事の内容・含まれる備品(イス・テーブル等)を1社ずつ確認する必要があります。各社により見積もりの記載方法は異なるため、注意して比較する必要があります。
※すでに依頼する会社を決めている場合には、相見積もりを取ることで対応が遅くなる可能性があるため相見積もりを取る必要はありません。3社に見積もりを依頼している顧客よりも、確実に依頼されると判明している顧客へ手厚い対応をするのは自然なことです。信頼できる知人の紹介や過去に取引があるなど、比較する必要がない場合には1社から見積もりを取りましょう。

資金調達

資金調達 業者が決まると、内装・外装工事に必要なおおよその金額が判明します。工事代金を自己資金で支払う場合には必要ありませんが、足りない場合には金融機関等から資金融資を受けなければなりません。
融資については、こちらのブログで詳しく解説していますのでご覧ください。

業者への発注

資金調達の目途がたったら発注に移ります。業者によっては、発注や設計、着工時に一部費用を前渡金として請求されるケースもあります。そのため、資金が準備できたタイミングで行うことをおすすめします。

4. 内装・外装工事業者の種類

デザイン・設計会社(予算問わずデザイン性を追求したい方向け)

デザイン・設計会社(予算問わずデザイン性を追求したい方向け) 工事に必要なデザイン・設計~施工の工程のうち、デザイン・設計のみを担う会社です。デザイン性のある提案が期待でき、内装・外装に付加価値を付けたいと考える飲食店におすすめです。デメリットとしては、デザイン・設計業者のほかに施工業者にも発注する必要があるため、費用・工事期間ともに大きくなる可能性があります。予算に余裕があり、デザイン性を追求したいオーナーにおすすめです。

施行会社(居抜き物件で費用を抑えたい方向け)

施行会社(居抜き物件で費用を抑えたい方向け) 実際の工事を行う業者です。デザイナーが所属していない会社が一般的であるため、依頼する前にオーナー自身が施工箇所やどのような工事が必要なのかを把握しておく必要があります。スケルトン物件に比べて少ない工事で済む居抜き物件などを利用する際におすすめです。費用を抑えることができたり、工事現場での柔軟な対応が望めたりする利点があります。

デザイン・設計・施行会社(はじめての開業に)

デザイン・設計・施行会社(はじめての開業に) 上述したデザイン・設計~施工までの工程を一貫して行う会社があります。個別に発注する場合に比べて費用やコミュニケーションコストを抑えることができます。はじめての開業におすすめです。担当者間での意思疎通もスムーズであり、工事期間も短くなる傾向があります。
デメリットとしては、デザイン・設計会社と施工会社それぞれの利点がやや失われること。デザイン性の追求と、費用を抑えた工事をバランスよく取り入れたい方におすすめです。

5. 業者の比較ポイント

飲食店工事が得意分野か

内装業者ごとに、飲食店・オフィス・アパレルなど得意分野があります。ホームページに掲載されている過去の実績や施工写真をよく確認し、飲食店での実績が多い会社を選びましょう。特に、スケルトン物件では光熱水などインフラ基礎設備が必要であり、営業許可の要件を満たす設備であることが求められるため専門知識が必要です。トラブルを未然に防ぐためにも、施工経験が豊富な会社に依頼するのが安心でしょう。

設計・施工事例を確認

設計・施工事例を確認 ホームページに掲載されている過去の事例は大きな情報源です。しかし、内装・外装業者のなかには中小企業も多く、ホームページに施工実績を掲載する余裕がない企業もあります。掲載数が少なかったり、更新頻度が低かったりしても、受注経験が少ない会社とは言い切れません。また、施工の技術の高さから、口コミで受注数を伸ばしている会社である可能性もあります。過去の事例からピンとくるものがあれば、1度担当者と連絡を取ってみることをおすすめします。

請負業者賠償責任保険の有無

請負業者賠償責任保険の有無 工事会社が「請負業者賠償責任保険」に入ってるか確認しましょう。請負業者賠償責任保険とは、工事中に損害賠償責任を負うような事故・トラブルが発生した場合に、その補償を得られる保険です。例えば、工事中に厨房機器が壊れてしまった、職人がケガを負ってしまった、近隣のテナントへ漏水させてしまったなどのトラブルが考えられます。
保険に加入していれば、非常事態に際しても補償が受けられるため工事が続行できます。万が一未加入であった場合、損害賠償の支払いのため工事が続けられなくなる可能性もあります。保険に加入しているか事前に確認しましょう。

引き渡し後のアフターケア

引き渡し後のアフターケア 施工業者には契約不適合責任(債務不履行責任)があり、通常1年以内に営業に支障が出るような施工上の問題が生じた場合に無償で修繕を依頼できます。引き渡し後にどのようなアフターケアを得られるのか、開業後にトラブルが発生した場合の対応・連絡先などを含め確認しておく必要があります。

6. 希望の内装・外装を実現するために

イメージ画像を収集しておく

イメージ画像を収集しておく 開業したい店舗のイメージに近い内装やデザインがあれば、画像やホームページなどを共有しましょう。画像のうち、どの部分を特に気に入っているのか、どんな素材が使われているのかなど、専門知識がなくても自然にイメージを伝えることができます。予算や物件の関係で妥協しなければならないポイントがあっても、具体的なイメージができているため優先するポイント・重要視しないポイントを相談する際に役立ちます。

席数・配置を考えておく

席数・配置を考えておく 飲食店のなかでも、カウンター席でラーメンを提供するのか、ゆったりとした店内でコーヒーを提供するのかなど、営業内容によって内装は大きく異なります。どのようなお店をどのようなスタイルで経営したいのか、担当者にコンセプトを伝えましょう。
また、座席の配置だけでなく、席数も重要なポイントです。売上は席数に左右されるため、事業計画書で必要な席数を確認することが重要です。席間隔によって顧客の滞在時間や回転率も変わります。どれだけの売上をあげたいのか、そのために必要な席数や回転率を計算したうえで内装を考えましょう。

厨房・ホールのオペレーション

厨房・ホールのオペレーション スタッフの人数や役割によって、適した動線は異なります。厨房とホール、ドリンクを提供する場所、洗い場など、どのような配置にするのか動線を考えておきましょう。このとき、菓子店など営業形態によっては店内の配置が厳しく決められている可能性があるため調査が必要です。保健所からの営業許可を得るために満たさなければならない要件がある場合もあるため、事前に確認しましょう。
開業時に必要な資格・申請についてこちらのブログで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

予算

業者を選定する前に、どれくらいの予算を割けるのか計算しておく必要があります。施行内容や含まれるプランに対して妥当な価格であることを判断できなければ、だまされてしまう可能性もあるからです。
また、複数社から相見積もりを取ることはもちろん、担当者から詳しい説明を受けて妥当な価格であるかを判断しましょう。

7. 内装工事を無料で相談する方法

コロナ禍で、営業時間の制限など大きな影響を受けた飲食業界。
少しずつ日常が戻りつつあり、この2年踏み出せずにいた飲食店の開業を決心された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

開業準備に取り掛かるなかで、

・内装工事の発注の仕方が分からない
・どれくらいの期間がかかるのか分からない
・少しでも費用を抑えて工事したい


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