2023年4月5日
「オープニングスタッフ」とは、飲食店やアパレルショップなどの「接客」が必要な店舗の新規開店時に店舗の運営企業がこれまで雇ってきた社員・アルバイトに加え、新店舗の開店・運営のために新たに雇用するスタッフのことを指します。
しかし、オープニングスタッフの募集や雇用のためにどうすればよいか、分からない飲食店オーナーさんも多いでしょう。
本記事では、オープニングスタッフのメリットデメリット等から、募集・選考時のポイントにその方法まで解説いたします。
オープニングスタッフとは、飲食店やアパレルショップなどの主に「接客」を必要とする店舗を新規開店する際に店舗の運営企業がこれまで雇ってきた社員やアルバイトだけでなく、新店舗の開店と運営のために新たに雇用するスタッフのことを指します。
スタッフ側のメリットとしては
・オープニングスタッフは新店舗で働くという都合上、新しくかつキレイな状況にある職場で働くことが可能である。
・オープニングスタッフは皆新人ばかりのため、まだ職場の人間関係が形成されておらず、職場になじみやすい。
といったことがメリットとして挙げられます。
対して、開業するオーナー側からのメリットとしては、
・スタッフ間の人間関係を一から作り上げられる
・効率のよいマニュアル構築の点で有利
等が挙げられます。
スタッフ側のデメリットとしては
・仕事が多忙になりがち
・覚えるルールや業務が多い
・分からないことを聞ける相手が少ない
といったことがデメリットとして挙げられます。
オーナー側からのデメリットとしては
・研修のための手間が多い。
・スタッフが未経験の場合が多いため、職場内で混乱が発生する可能性が高い。
などが挙げられます。
オープニングスタッフを募集する際は開店日の数週間から1カ月前に、もし研修を着実に行う場合は1~2カ月前から行われることが基本となっています。
新規開店日当日から働けるように研修が実施されるため、開店前から勤務はスタートします。
オープニングスタッフを募集して選考で選ぶ際にはどうすればよいのでしょうか。
以下の四点から考えていくとミスは少ないでしょう。
雇用形態を「正社員」とするか「パート/アルバイト」とするかを決めておきます。
料理長・店長候補などの店舗運営に関連する業務を担当するスタッフは正社員に、逆に調理補助やホールでの接客担当はアルバイトにするなどして募集するのが基本です。
正社員は「無期雇用」という雇用期間の決まりがない雇用が原則です。
賃金に関しては基本給に手当、交通費に退職金までしっかりと「正社員」としての賃金を支給する必要があります。
対して、アルバイトは雇用期間を設定する「有期雇用」が基本で、特定の時間帯や曜日だけでシフトを組み、時給制で働いてもらうことが可能です。
オープニングスタッフの募集時には、どんな人材を何名募集するかを決めておきます。
経験がどれほどあるかや、必要なスキル、年齢・性別などからスタッフ像を前もって考えておかないと、採用後のミスマッチが起きる恐れがあります。
人数に関しては最低限度の人員でなく、開店前に辞職する人が出ることを想定してなるだけ多めに採用するのが良いでしょう。
というのも、オープニングスタッフが大事な開業初日に足りないために、そのせいで売上に影響したなどということはあってはならないからです。
正社員・アルバイトを問わず、従業員を一人以上採用する際には、法人なら健康保険と厚生年金保険は強制加入になり、そうした保険料の半額は経営者が負担することとなります。
個人経営と飲食店なら、従業員がたとえ何人いても健康保険と構成年金保険の加入は任意となりますが、社会保険完備という風に求人上に書いておくことで店舗自体の社会的信用が高くなり、有能な人材が集中しやすくなるとされています。
よって、近年では社会保険へ加入する個人の経営者は増えつつあります。
「社会保険」に関しては注意を十分払ったうえで人を雇用するといいでしょう。
オープニングスタッフとして従業員を採用する際には、経験の有無よりも何より、真摯に仕事に取り組む姿勢や積極性が重要と言えます。
そうしたスタッフの採用のために、面接では応募者の表情、話し方、身なりを最初に注意深く観察しましょう。
というのも、明るくはきはきとした話し方をしていて、清潔感のある笑顔のある従業員の方が実働の際に、素直で意欲的なことが多いからです。
将来的にリーダーシップを発揮することができる人材をオープニングスタッフの段階から得るためには、「素直さ」や「意欲」を何より重視するのがよいと言えます。
もし、採用人数やほしい職種が決まったら、人員募集のため求人広告を打ちます。
様々な種類の求人媒体があり、それぞれ取り扱う職種・地域・雇用形態等は違うため、自分の求めるオープニングスタッフ次第で使い分けをする必要があります。
ここでは、オープニングスタッフの募集に必要な「求人広告」の方法をご紹介します。
紙媒体を利用したアナログな求人方法です。新聞に情報誌に加え、駅やコンビニに置かれるフリーペーパー、折込チラシ等があります。どの方式も地域ごとのエリア版を発行している場合が多くあり、地域密着型であることが特徴です。
近場の学生に主婦、中高年層の募集の際に適した媒体です。利用料金は原稿サイズやエリアで設定されており首都圏では2万円前後から100万円前後と大変幅があります。
若年層をターゲットとする求人広告はWeb媒体の利用を前提とする方法が主流です。
採用条件だけでなく、店内のイメージ画像に店主の写真掲載など多くの情報を盛り込めることがWebサイト求人の長所です。
掲載期間や原稿サイズによって利用料金は異なります。
正社員募集で4週間ネット求人に掲載するなら20万円前後、アルバイトなら1週間掲載で2万円前後が相場となっています。
転職エージェントとは、人材紹介会社に登録している求職者の中から、店舗が希望する人材を紹介してもらうシステムです。
キャリアコンサルタントが候補者の選定から面接の手配、条件交渉まで代行してくれます。
特に、料理長・店長候補などの幹部クラスの人材を採用したい場合には適しています。
報酬は成果報酬型で、採用が決定した時点で紹介料が発生します。
一般的には、採用した人の年収の20~30%が相場です。
ちなみに万が一、採用した人が短期間で退職した場合は、紹介料が返還されることになっています。
ハローワークが提供するウェブサイトを使った求人掲載の方法です。
店舗の住所をハローワークに提出することで、求人情報が公開されます。
応募者がいた場合、ハローワークが面接日程などを調整し、応募者に「紹介状」を渡します。
このサービスは無料で、時に助成金が支給される場合もあります。
飲食店の開業は、自身のキャリアや資金をかけて行う
人生のなかでも有数の決断であり、チャレンジとなることでしょう。
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