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シェアサロンとは?増加の理由と利用メリット、無人店舗のセキュリティシステム

理美容業界では、厳しい労働環境からライフスタイルを重視する「フリーランス美容師」が増加。それに伴い、フリーランス美容師が全国の店舗をシェアする「シェアサロン」が登録者を伸ばしています。当記事では、シェアサロン増加の理由や利用メリット、無人サロンを安全に運営するシステムをご紹介します。

コンテンツの目次
  1. シェアサロンとは
  2. 増加の理由
  3. 特徴・メリット/デメリット
  4. 無人サロンのセキュリティ対策

1. シェアサロンとは

店舗を持たないフリーランス美容師に向けて、セット面や美容室の設備を貸し出す「シェアサロン」が増加しています。美容室の空いている席をレンタルする「面貸し」とは異なり、全ての席がシェア用として確保してあるのが特徴です。フリーランス美容師や、店舗開業準備と並行して施術を行う美容師によく利用されています。

2016年創業のシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON」は、2017年11月に1号店を原宿に出店すると4年で全国28店舗に拡大しました。月額契約のフリーランス美容師が200人強、スポット利用も含めると600人以上が登録しており、年間来店者数は9000人以上、月間流通額は約1億円を記録するなど、右肩上がりで成長を続けています。シェアサロンのニーズの高さや、「シェアサロン」という営業形態が顧客にも受け入れられていることが分かります。

2. ヘアサロンの多様化

フリーランス美容師の増加

「フリーランス美容師」とは、特定の美容室に雇用されずに働く美容師を指します。2018年には約83,000人がフリーランス美容師として働いているとされ、ワークライフバランスを重視する時代の流れもあり今後も増加すると見られています。

フリーランス美容師が増加する理由として、以下の2点が挙げられます。

理由① 美容師の離職率の高さ
入社後1年目での離職率が50%前後と高い美容師。美容師数は毎年増加しているものの、離職者も多いため人手不足が続いています。美容室の75%が、従業員を募集しても応募がない・少ないと回答している調査もあり、美容業界の体制や働き方について再考する動きが広まっています。

離職理由としては、以下のようなものが挙げられます。入社後の1年を乗り越えたとしても、アシスタント期間を終えスタイリストとしてデビューまでには3年程度かかり、10名入社してもスタイリストになれるのは3名前後というのが現状です。

【美容師の離職理由】
① 労働時間が長い:年間休日の少なさや、技術向上のための練習・講習会など拘束時間が長いこと
② 体力的に問題がある:立ちっぱなしの接客業であること、腱鞘炎やカラー材による皮膚疾患など
③ 給与が低い:スタイリストとして一人前になるまで時間がかかること、業界全体としての給与の低さ
④ 人間関係に問題がある:数名の美容師が所属する小規模サロンがほとんど。人間関係のストレスを抱えることも

理由② 集客方法の多様化・インターネットの活用
パソコンやスマートフォンの普及に伴い、美容室の集客方法も予約サイト・店舗情報検索サイトを活用した方法に変化しました。最近ではInstagramなどのSNSを活用し集客を行う美容師も増加しており、サロンの立地や認知度・ブランド力に頼らずとも多くの顧客を獲得できる環境になりました。スタイリスト個人にファンがつく時代が、美容師の独立を後押ししています。

理美容業界の競争率の高さ

国内理美容市場は、リーマンショックなど不況によりやや縮小傾向にありました。2020年度も新型コロナウイルス感染症の影響から、市場規模は事業者売上高ベースで1兆9,700億円と前年度の92.7%に減少しました。美容市場に限定しても、消費者の巣ごもりや節約意識の高まりにより、セルフカラーや来店間隔が長期化したことから厳しい状況が続いています。
株式会社矢野経済研究所の調査をもとに作成、2021年度は予測値)

少子高齢化の進行・出生率低下などから市場規模は縮小すると予測されている一方で、店舗数はここ20年で大幅に増加。2018年度には3562店舗が出店し、美容室は激しい生存競争が繰り広げられています。競争率の高い業界で生き残るために、シェアサロンの特性である低リスクでの独立・規模拡大を目指す美容師が増加しています。

3. 特徴・メリット/デメリット

店舗を持たないシェアサロンの良さは一長一短。美容師のライフスタイルやキャリアプランにより向き・不向きがあるといえます。

シェアサロンのメリット

メリット① 低リスクで独立ができる
シェアサロンを利用する最大のメリットは、独立するリスクが低いことです。
独立・店舗を持つことを目標に掲げる美容師は多くいますが、開業に必要な資金は1,200万円程度と高額。その上、開業後1年間で約6割が閉店するといわれる競争率の激しさでは、借り入れをして開業することに不安を覚える美容師も少なくありません。

シェアサロンを利用する場合には、サロン開業時に必要な不動産への支払いや内装工事の費用がかかりません。
利用料金のみですぐに営業を開始できるうえ、休業日やアイドルタイムなど顧客がいない間の家賃や水道光熱費・人件費を削減することができます。多額の費用をかけずに独立できることから、シェアサロンが利用されています。

メリット② 時間や場所にとらわれず働くことができる
シェアサロン全体で営業時間は定められていないため、毎日のスケジュールは美容師次第。
そのため、美容室での長時間労働に疲弊してしまった方や、育児や介護と両立しながら柔軟に働きたい人には適したサロンといえます。事情により現場を離れてしまった「休眠美容師」が、月に何度か施術を行う場所としても活用されています。

また、近年ではInstagramなどのSNSを利用し集客する美容師も増えていますが、店舗の場所によっては施術を受けたいお客様全員が足を運ぶことはできません。シェアサロンは主要都市の駅前や繁華街など便利な場所にあるため、全国の顧客を相手に施術をすることが可能です。

メリット③ 手取り収入額が高い
シェアサロンの利用料金は、「月額固定利用料」「固定+歩合料」「時間料」のいずれかを採用しているケースが一般的です。

【シェアサロンの料金相場】(例)
月額固定利用料の場合:12万〜25万円
固定+歩合料の場合:固定(2万円〜5万円)+歩合65%〜80%
時間料の場合:平日750円/30分・土日祝1200円/30分

上記の金額に加えて、多くの場合は初期費用が掛かります。しかし、美容室で正社員として働くよりも手取り収入額が高くなることが多く、シェアサロンを利用する大きなメリットになっています。

シェアサロンのデメリット

デメリット① 自分で集客する必要がある
フリーランス美容師になる場合、集客活動も美容師自身が行う必要があります。
美容室で働いていれば、「サロンとしての集客活動」の結果お客様が来店していましたが、シェアサロンに集客サービスはありません。駆け出しのフリーランス美容師はホットペッパービューティーなどの広告費を支払うことも難しいため、minimo(ミニモ)requpo(リクポ)など比較的安価に利用できるアプリを活用したり、InstagramなどのSNSで集客したりするなど地道な活動が重要です。

デメリット② 経理や仕入れなど事務業務が増える
独立すると、バックオフィス業務も1人でこなす必要があります。
予約や問い合わせの返信に加え、経費・売上の記帳や確定申告など経理作業、薬剤の仕入れやSNSの更新など、膨大な事務作業をこなしながら美容師としての技術向上に努めなければなりません。

さらに、薬剤など必要物品も個人の仕入れ量では単価が高くなることがあり、サロンと同じ価格での取引というわけにはいきません。業者との交渉力など、サロンでは身につかない力が試されることになります。

デメリット③ 収入が安定しない
サロンで正社員として働く美容師と比べると、収入が安定しないことは明らかです。
万が一健康状態に問題があれば、収入が途絶えるだけでなく固定客との関係も失ってしまいます。労働時間環境の厳しさから離職者が絶えず、現役美容師として働けるのは40歳までといわれることもあるため、美容師としてのキャリアプランを描き働くことが重要です。
開業支援サービスやシェアサロンでは、美容師のキャリア支援を行うサービスもあります。アドバイザーの力を借りつつキャリアプランを描くことで、目指す将来像が明確になるでしょう。

4. 無人サロンのセキュリティ対策

「予約が入ったら出勤する」形態が一般的なシェアサロンでは、受付スタッフが常駐しなくても美容師が出入り・営業できるシステムが必要です。

スマホ1台で完結する予約・解錠システム


施設の利用予約から解錠までスマートフォン一台でできるシステム。
予約の際に受け取るQRコードで、エントランスや個室ブースの解錠が可能です。情報はクラウド上で管理されるため、本部スタッフが管理業務を担うこともできます。

特長① 会員はスマートフォンでエントランス解錠が可能
ウェブサイトからサロン内の個室・ブースを予約、入室時にはQRコードで解錠を行います。スマートフォン一台で場所の確保・解錠が可能です。

特長② カードや鍵は不要、紛失のリスクや発行費用を削減
予約~解錠までスマートフォンで完結。会員カードや鍵の紛失リスクを減らすだけでなく、所属美容師が鍵を管理する手間を省いたり、お試しでサロンを利用したい美容師が気軽に利用できたりといった効果があります。
美容師ごとの登録プランにより、利用制限も可能です。月ごとの利用回数や全国のシェアサロンから利用できる施設を制限する際に効果的です。

→施設予約システムの詳細はこちら
→スマートロックの詳細はこちら

木製の防音・個室ブース「EDOブース」


「EDOブース」は木製の防音個室ブースです。スマートフォンで予約・解錠が可能であるため、無人での運営が可能です。プライベート空間が保たれており、リラックスした雰囲気で施術に臨むことができます。 個室ブースでは珍しい木製素材でできているため、威圧感を与えることがありません。様々な内装デザインになじむデザインを採用しています。

→EDOブースの詳細はこちら


5. 参考

・株式会社矢野経済研究所「理美容市場に関する調査を実施(2021年)」
・株式会社春うららかな書房 美容室・サロンの集客支援メディア ハルトピ「美容業界の動向とは? 今後の課題や問題点もあわせて紹介」
・日本政策金融公庫「生活衛生関係営業に関する調査結果」
・株式会社リジョブ moreリジョブBeauty「【理美容業界の動向】2020年注目のシェアサロンという選択肢。差別化とセット面稼働率UPが安定した経営につながる」
・サロウィン株式会社「シェアサロンとは?美容師視点のメリット・デメリットを徹底分析」
・シェアサロン PAIR SQUARE「シェアサロンとは? 料金やメリット・デメリットを把握して、美容師の新しい働き方を手に入れよう!」
・株式会社ダイヤモンド社「コロナ禍でも過去最高益、美容師に個室空間と設備を貸し出す『シェアサロン』が10億円調達」


→シェアサロン向け無人化システムについて
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日付: 2021/05/20
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