顔認証システムとは?導入メリットと事例、コロナ禍で活躍する出退勤管理システム

顔認証システムとは?導入メリットと事例、コロナ禍で活躍する出退勤管理システム

施設の入退場管理やセキュリティ強化など、多方面で活用されている「顔認証」の技術。当記事では、顔認証システムの仕組みや特長と活用事例、コロナ禍で需要が拡大する出社時の体温計測が可能な出退勤管理システムをご紹介します。

コンテンツの目次
  1. 顔認証システムとは
  2. 活用事例
  3. 顔認証技術を利用したバルテックの勤怠システム

1. 顔認証システムとは

顔認証システムとは、目や鼻など顔の特徴的な部分や顔領域の位置、比率などを元に本人確認をする技術です。人間が相手を判別する手段をシステムで実現したものであり、その精度はAIを使ったディープラーニングにより向上します。

顔認証は生体認証技術のひとつであり、指の指紋認証、手の静脈認証や眼球の虹彩認証などがあります。こうした技術は、現在では企業のサービスだけでなく強固なセキュリティが求められる銀行、国家インフラまでに幅広く活用されるようになりました。

顔認証システムの特徴

特徴① 高度なセキュリティ効果
現在では、ID・パスワードやカード、鍵などを利用して本人確認が行われています。しかし、それらの情報があれば他人であっても本人になりすますことが可能であり、犯罪につながりかねません。
顔認証では他人になりすますことはかなり困難であるうえ、万が一問題が発生した場合には照合時の顔を「顔画像ログ」として残せるため、管理者が目視確認・共有することも可能です。これらの機能を活用することで犯罪の抑止につながります。

特徴② カードや鍵・IDの紛失・失念の心配がない
顔認証を含む生体認証技術は、身体的特徴を利用します。出社時に必要なカードを失くしてしまった、パスワードを忘れてしまったなどのトラブルを防止するだけでなく、高いセキュリティ効果を実感することができます。

特徴③ 非接触・非拘束での認証
カードや鍵の提示は不要であるうえ、指をかざす等の特別な動作は不要です。両手がふさがっていても認証でき、ソーシャルディスタンスが重視されるコロナ禍では衛生面に配慮し認証できることから注目を集めています。

特徴④ 専用装置が不要
防犯ゲートなどの特殊な装置は利用せず、一般的なWEBカメラでも利用が可能です。登録用のデータとして既存の顔写真を取り込むこともできるため、導入時もスムーズに利用を開始することができます。

特徴⑤ 利用者の心理的負担が少ない
顔認証は、普段から人が相手を判別している方法をシステム化したものです。指紋や静脈での認証と比べ身近であり、利用者の心理的負担が少ないといわれています。


2. 顔認証システムの事例

オフィスへの出退勤管理やセキュリティ強化のほか、生産性や顧客満足度の向上など幅広い目的で利用されています。

【介護】顔認証徘徊防止システムLYKAON

重大な事故につながる恐れがあり、施設側が責任を問われることもある徘徊行動。日々の見守りが必要不可欠ですが、高齢化が加速し人手不足の介護現場では、24時間様子を見ていることは困難です。

顔認証徘徊防止システムLYKAONでは、徘徊行動をとるおそれのある対象者が施設の出入口から外に出ていこうとする動きを顔認証で検知。即座に光と音でお知らせします。無断外出発生時に、迅速な対応を可能にします。

→顔認証徘徊防止システムLYKAON

【工場】工場全体の入退を顔認証で統一

東新工業株式会社では、顔認証システムを利用した入退室管理を実施。毒物・劇物を扱う工場もあるため、徹底した入退場管理でセキュリティを向上させています。荷物で両手がふさがっている場合にもスムーズな入退室が可能になり、また勤怠管理システムと連携することで業務の生産性を高めることに成功しています。
→「工場全体の入退を顔認証で統一・「ハンズフリー」で安心安全かつ働きやすい環境を実現」

【小売】未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB」

株式会社セキュアは、2020年7月13日に未来型無人店舗「SECURE AI STORE LAB(セキュアエーアイストアラボ)」をオープンしました。顔認証による入退場の管理やキャッシュレス決済、手に取った商品をAIが認識し商品の情報や口コミを表示する接客など、新しい接客体験を実現しています。

コロナ禍でのスタッフ削減の動きから注目を浴びており、来店者の行動分析や万引き防止の効果も期待されています。
→ SECURE AI STORE LAB

【防犯】顔認証万引き防止システム

顔認証システムを利用し、要注意人物の入店時に店員に注意を呼び掛ける万引き防止システムです。万引き防止タグや防犯ゲートなど対策が取られてきましたが、被害を認識してからでは対処が困難な万引きを未然に防止します。

オーナーだけでは監視が難しい24時間運営のコンビニなどにおいて、アラートシステムと顔写真を共有することでスタッフ全員の防犯意識を高めることが可能です。
→顔認証万引き防止システム

3. 顔認証技術を利用したバルテックの勤怠システム



顔認証システムと連動させた出勤打刻、同時に体温計測も可能

社員の顔を事前に登録しておくことで、顔認証による出勤打刻が可能です。入場ゲートと連動させることもでき、QRコードによる入室や退室も行うことができるようになります。



柔軟な働き方に対応できるスマホアプリからの打刻

スマートフォンから出勤・退勤打刻が可能です。GPSにより位置情報も記録されるため、不正を防止できます。また、「取引先からタイムカードを押すために会社に戻る」といった無駄な時間を削減します。

海外タイムゾーン設定によりアメリカ、ハワイ、カナダ、中国、韓国、台湾での勤務時間管理に対応しています。海外の子会社や支店へ出張する勤務者の勤怠管理ができ、残業アラートコールの利用も可能です。

過剰な残業を防止する仕組み

残業申請の承認がなく、定時になっても退勤していない社員には着信アラートを通知します。メールやチャットでは見落としがちになるアラートも着信であれば確実に通知できるうえ、残業申請の承認または退勤するまで繰り返し着信し続けるため無駄な残業を防止できます。
残業を口頭で注意する必要がなくなり、気兼ねなく退勤することができるようになります。
→顔認証による勤怠管理システムについて詳しく知りたい方はこちら

4. 参考サイト

・株式会社バルテック 「顔認証システム セキュリティゲート連動」
・日本電気株式会社(NEC)「顔認証とは」
・綜合警備保障株式会社「顔認証の仕組みとは?マスク社会でも導入が進む顔認証システム」
・株式会社ポラリファイ「顔認証(顔認識)システムとは」


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